GW、始まってます。

「赤い日」は当然「営業日」が地酒専門店の特徴でもあります。都市部では そうでも無いようですが・・。

なぜなら「得意先の料飲店さんは すべて営業している」という当たり前の事とは別に「地方での土産を買う」という要素もあるからです。

この場合の土産というのは「他人様に贈る」のでは無く「帰って自分で楽しみたい・・土産」です。

ほとんどの お客様が「私との対話の中でオススメを買われる」ので こちらとしても必死なんです。

 

解り易い提案の目安として・・「どこから来られた方なのか ? 」大きく分けて この3パターンの傾向で分かれます。

商圏内の地元の方。(この場合の商圏とは配達可能地域の事です)

「帰省客をもてなす酒」、「帰省客が飲みたい酒」

「信州の酒を飲んでもらいたい」・・で、当店の扱いブランドからオススメを買っていかれます。

 

商圏外の県内の方。

地元の「地酒専門店では扱っていない銘柄、県外ブランド」。

益々「専門店のブランドが被る状況」が続いてます。これは「同調して同じブラントをやる」とか「他を見てマネをする」とかでは無く 試飲会などで「これまでの継続性・成長性(偉そうな言い方でスミマセン)・酒質」でGOとなった時に感ずる いわゆる「地酒専門店の嗜好性に差が無い」状況だと私は思っています。

ですので より「飲む機会の少ない銘柄」を購入するという 至極当然な結果かと思います。

 

蔵元さんの中には「ドコ(専門店)を見ても変らない構成だと個々のパイプの太さで差が付く」と言われますし、はっきりと「なぞってんじゃないの(ドコの事を差してるかワカリマセンが他店との商品構成と類似)」つまり 単に「囲い込みとマネをしてれば なんとかなると思ってんの ? 」というトンチンカンな物言いをされるトコもありますけど  逆に「マネだけして残っていけるなら こんなラクな仕事は無いとおもいますが・・」。それで 生き残れればの話しですけど。

 

県外からの方。

最近、この分野の お客様がオモシロイです。

連休中に わざわざ来店して頂けるので「ドコで知ったのか ?・・」を お聞きすると「ほぽHP・検索サイト・SNS」です。有り難い事です。

ただ、以前は同じ理由で来店をされても「旨い信州酒のオススメ」を買っていかれる方が多かったのですが 最近では「私でも知っている 県外の有名店を贔屓にしている方」が圧倒的なんです。イヤミ無く「ウチは○○で買っています」と言う言葉に「プライドさえ感ずる」のはウラヤマシイ限りです。

 

で、ある特定銘柄が「このカテゴリーの方々」にとっては一切興味を示さないブランドとなっています。つまり「それは地元で買えるから・・」と。まっ「理由は解ります・・」。

そして「このブランドは○○地区では伝播してるんだ」を確認してメモメモ。次回以降は「コレをススメナイ」様にしています。そんな方々が欲しがるのは やはり「地元では買えない小さな蔵元の酒」をオススメで買って行く。ないしは当店で扱っている「県外酒」なんです。

いわゆる「全国的に通用するブランド」は当店では一切 扱いは無いですが、この県外客さんに関しては「その分野は その気になれば いつでも・ドコでも買える 今更ながら興味の無い分野」の成熟された方々です。

 

そして 日本酒の対話もツボを心得ていて「専門用語など一切 出そうとしません」。こういう方々が一番恐いんですが。

「今のオススメは何れなんですか ?」と 3本程は買いたい・・と、おっしゃるので (5〜7本くらい並べて説明を終わる)と・・「全部ください・・」。

試されてるのかもしれませんが その答えは「次回の来店があった時」というスパンの長い話しです。

まさに「一期一会の世界観」です。

でも、連休中は「そんな方々が来店下さる事が私の活力になっています」。

「あー来てくれた」ってね。

 

 

 

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