代替商品 ?

コレね・・
「誹謗・中傷・嘲笑」のたぐいでは無く 「恐ろしい現実」だと思う事ですので
最後まで お読み頂いて ご判断下さい。

私は基本的に「お酒は楽しく呑むもの・・」だと思っております。
その中の「美味しい・・」を詰めて行くものの「ひとつとして日本酒をオススメする」を
生業にもしているのですが・・。

業務であろうと個人であろとう 基準があるのでしょうが・・
料飲店の日本酒選択は「経営者・担当者」の個性・無個性がモロに出てます。
つまり・・
「お酒のコトはワカラナイ・メニューを替えるのが面倒だ」という経営者・担当者ですと
私としては「入ってゆく余地は まず無いです」。
だって「今のままでイイ・満足されている」訳ですから。

さらにマニア的な興味ある方は「流行りモノ・・」が お好きですので、
常にその嗜好を「単店で満足させる」なんてコトは これまた無理です。
また、「超限定品」だけ欲しがる方も このカテゴリーの方々なのですが
そう言った商品は当然「たくさん買って頂ける・応援して頂ける お客様」への告知順列になりますし
ここらへんは充分に理解をして頂けるかと・・。

こういったコトの集大成として「ブランドの取り扱いの多い・都市部の・有力店」への「いろんな集積」があり田舎の人間の「羨望とアコガレ」となっております。
間違い無く。

あっ、別に やっかみじゃ無いですからね。
あたしゃ「樽を知る」。いや「足るを知る」人間で有りたいと思ってますから。

ぼつぼつ本題・・。
昨年末に地元の同業者であり「私の盟友」でもあった酒販店が倒産しました。
私も彼の得意先も「彼の事が大好きで残念だ」と未だに思ってます。
彼の主力ブランドが あの「久保田」です。
彼の店が地域一番店で有り得た理由のひとつが「久保田」で あった事に 疑う余地は無いです。

で、倒産により「一時的に久保田が供給出来ない時期」があった訳です。
それでもチカラのある料飲店はメーカーとの直接交渉で「久保田を確保」し続けてましたが、
条件面等で「小買い」(解りやすい表現で悪意はありませんので)の料飲店さんは「当店も含めて他の提案する酒」を差し替えて営業を続けていたんです。

そして・・
次の「久保田特約店さん」が決まって「小買いの取り引き」が再開されても、
ほとんど「元に戻る料飲店さん」は無かったです。

理由は・・
久保田で無いとダメだと思ってだけど「他の酒も旨いし お客さんからのクレームも無い」と。
地酒のレベルも年々上がってますから「嗜好性さえ間違っていなければ大ハズレする事は無い」のが現実です。

チェンジングコスト・・・
は確かに「時間も手間も掛かります」が、「この瞬間」を捕らえないと継続は無理です。

そして、一度変えると元には戻らない恐さも知る訳です。