8年ぶりの「ダンチュー・シンドローム」

まず、「dancyu」が、こんなに早く出たっけぇー・・。

が、印象的です。

 

8年ぶりにこの雑誌の日本酒特集を買いました。

理由は、昨年の記事に衝撃を受けたからです。

それまでは有料の東京の大手酒販店広報誌だとど田舎の酒屋は思ってたものですから・・。

だって、次から次へと新規の蔵元を紹介しては「勘違いしちゃう土壌」を養っちゃってた・・のも事実でしたから。

ただ、あの雑誌に載る酒の質は間違い無いです。

 

なぜ、そんな事を言い切れるかと言うと・・

ウチの得意先で全国の酒を提供してる居酒屋で出て来る酒が、その冬には「その雑誌に載る」事が多くて

事前に試飲している機会が「けっこうあった・・」からです。

聞いた事も見た事もなくとも「旨い酒の基準」を自分の中に持たせてくれる 有り難い居酒屋です。

ですので、当店で扱ってなくとも「酒質傾向は知っている・・」という事で「あっ、載っている・・」という感覚だったんです。

 

でも、お客様とは「そういう雑誌が好きな方」が結構いらして、その事で振り回されるのがイヤになってんで「ずっと買わない・見ない・・」でした。

でも、県外の蔵元と取り引きを始めると続け様に「この雑誌に載る」事が続いた為に 私の地元では「ドコにそんなコンタクトがあるんだ・・」と勘らぐれる時期もありましたが 私はただ「自分の旨い・・と取り引きしてただけ」の事。全然「意に介さない」でいましたが。

 

それに、それを求められる お客様は「ウチの客層には成り難い・・」ですから。

そりゃそうでしょ。流行りモノだけ言われても「当店は流行りモノはヤラナイ店」なんですから。

ファッションじゃあるまいし「飽きたらポイ・・」では生きては行けない業界です。

酒販店は それをやったら許され無いカテゴリーなんです。

もし、それをやりたければ一般客か料飲店になるしか無いという・・

言わんでもイイ事を言いましたが、「呑みたいモノだけを買い・置きたい酒だけを次々と変えて自由に置く」のは その方々だけの特権です。

 

様は・・

その雑誌が出る度に振り回されるのはゴメンですし あの雑誌「実は業界関係者とマニア様」しか見ていなかった過去です。

でもね、昨今の「プチ日本酒プーム」と昨年、ある蔵元に お邪魔して「あの雑誌も深いトコまで記事にする様になったよ・・」で少し興味を持ち直して・・・今年は買いました。

 

写真

 

ウチで扱ってるのは二銘柄だと思うのでどうぞ・・・

ちゅう話しじゃなくて・・・

いや、この酒が載るのを知らなくて たまたま前日に「その系統の質問をしたら・・」

蔵元さんが「アト○○本ですから 買っといた方がイイですよ」的な事を言ったんです。

いつもは そんな事は言わないのに「おっかしいなぁー・・」の結果が・・掲載です。

 

今、雑誌は「日本酒の事を取り上げると即効性のある売り上げに繋がる」そうです。

見る・読む媒体の次には 是非とも「呑んで確認する」検証を期待する

ど田舎の酒屋です。

コメントを残す