酒粕礼賛

食品業界に置いて・・・

特定の食品を特集すると「スーパーから消える」は過去の伝説かと思っていたら

今も通用する古典的手法なのだと今更ながら知る。

ただ、今回の事は(酒粕) 業界人にとっては あまりにも常識的な事なので「今までもこれからも

変わる事の無い」出来事かと思います。

 

それにしても ココ数年の「NHKのホンキ度」は 「民放のすべてを飲み込んでしまうのでは無いか」

と思えるくらいの「番宣・告知上手」。

特に「番組終了直前に次に繋ぐ手法」は拍手しかないもんね。

コレ「チャンネルを変える機会を根本的に喪失する」訳です。私としてはですが・・。

歌謡番組の最後に「小郷知子さん」に「次はサラメシです・・」のプレートを そのまま

出させるのは販促の反則ですわな・・。

 

閑話休題・・・

小さい頃の家庭や給食で出る「粕汁の不味さ・・」に「酒粕否定派」になられた御仁も多いかと。

また「酒粕を使った甘酒」なるの「ドコが旨いのかよくワカラン・・」かった以前の私です。

この業界に入って よーく解ったのが 「私が子供の頃の日本酒が ここ半世紀で最も不味かった時期」

と、重なり合うのは間違い無い事で それが今日の「日本酒離れの一要因」になってたかと思いますけどね。

 

酒粕・・そのものは「日本酒からの副産物的な分離」ですので 「その酒質が良ければ酒粕が良いのは

当たり前」の事。どうやって「香り・旨味を酒粕よりも日本酒に重心がいくようにモロミを搾るのか」が 蔵人さんの技術でもあると 見学の度に聴いております。

 

本格手造り蔵からやってくる酒粕・・の旨さは「どなたが食べても一発でトリコになります」。

私もウチの嫁さんも「こんな味わいになるのだ・・」と驚きばかり。

美味しいものは「カラダにも良い」のは神様が造られた利そのものなのだと感謝ばかり。

 

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今回やってきた酒粕は・・・

出品大吟醸以外は ドコの蔵元もやらない(そんな面倒臭い事はオラでもイヤだよ)という

タンク搾り個別の「特別酒粕」。

ようするに・・・

搾った酒粕をまとめて袋詰めにして「前後3回分くらいは どっかで混ざってるぞ」(それが普通です)では無い「トレサビリテイーのハッキリした」

仕込番号のハッキリした酒粕

コレって とてつもなくスゴい事なんです。

 

ですので敬意を表して 別に「酒粕ラベル」を作ってみました。

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今や「信州最高峰の酒米でも特等米」を出した 東御市・八重原地区。

その地区で「三社の農家さんが作られた米から醸した(ひとごこち純米大吟醸)」の

酒粕を本日に詰めてみました。

当店には 三蔵さんから「八重原米の日本酒」がやってきますので

もっと「八重原の米を知って欲しい」の表示です。

 

最近は・・・

購入される方が用途を決めて来店される方が ほとんどですので、ラベルには「仕様レシピ」等は

記載してありません。

 

ちなみに・・・

当店で酒粕を購入される方の使用法のTOP3は・・・

  1. 粕汁   これがダントツ。
  2. 焼き粕  網焼きにして醤油で最後に 少し焦がす
  3. 甘酒   これまた 別物ですが・・。

 

軽く火を通せば「アルコール分も ほぼ飛びますし・・」

なによりも「酒粕そのものから味が出ます」ので。

ウチの子供達も「粕汁は大好物」です。