信州を直撃した「19号台風の蔵元被害」の状況説明
当店店主は・・
今回の災害に際し 蔵元様に「連絡を取る事も、ボランティアに出向く事」も出来ずに
終わりました。手を出せるか解らない状況で「何も出来ないヤツが時間を奪っても
何の生産性も無い・・」という ある意味 非情な判断です。
正直・・
同業者である「取り引き酒販店」、顧客である「飲食店さん」、ファンの「お客様方」がボランティアに出向く様子を SNS等で投稿される様子を見て
後ろめたい、申し訳ない、自分の無力と罪悪感さえ感じでおります。
当地でも 一般の方、飲食店さんも長野方面にボラ参加をされてましたので・・・。
洪水による浸水被害に遭った・・
との一報が入っても 「取り引き酒販店」としては それを中々 公に そして声高には
話す事を躊躇する訳です。
理由は簡単な事で 再開した時のイメージがダメージとして残るのでは無いかと言う危惧です。食品製造の場である訳ですから・・。
よって・・
TV報道でも「蔵元被災現場を画像で流す・・」という事は 私の知っている限りでは
無かったですし それが良識だと思っている訳です。
そうで無い方がおられる事も また事実ですが・・。
災害の翌週に行われた 県内最大規模の日本酒のイベント・・
長野市での「長野の酒メッセ」では浸水被害に遭った・・
・飯山市 水尾蔵 田中屋酒造店 様
・佐久市 佐久の花蔵 佐久の花酒造 様
が、欠席という表示でブースに現れない事で・・業界の人間としては「当然、酒造再開に向けた作業が優先・・」との理解はしておりますし、蔵元さんのFAXで その場の現状は 伝えて頂けました。
ただ・・
一般の方には モチロンそこまでは当然知らないことで
・「誤解を受けている方もいる」。
・キチンと情報発信をした方が良い。
本日、忙しい中 その旨を文章にして「佐久の花酒造・高橋社長」が郵送をして下さいました。「SNS等は苦手だから 特約店から正しい情報を発信して欲しい」との事ですので このサイトを中心に蔵元様からの情報を包み隠さずに発信を致します。
ご確認下さい。
・佐久の花酒造
12日の20時くらいに蔵の裏手にある用水路が溢れて蔵内が20センチ程浸水したが、
反対側のシャッターを開けたら そこから排水が始まり機械・タンクまでアト2センチのところで浸水が免れた。段ボール等の最少の被害で終わり 浸水も土砂などは少なく、酒造開始前であった為に 酒造の開始を一週間遅らせて始められそう・・。
蔵内の浸水写真が送られて来て居りますが・・
確認をされたい方は 当店に来店された時に確認して頂きます。
(そこまで公開をする勇気は私にはありません)
・新酒の発売が一週間ほど遅れる。
・大信州酒造
北陸新幹線車両基地が水没した・・
象徴的な映像が全国を流れましたが 大信州・豊野蔵はその隣りの地区で玄関前迄の
浸水で止まる。(27年前には蔵の横を流れる川が氾濫して蔵内浸水を経験している)
ただし、地区全体が停電になり 蔵元は「機械設備を使えない事」から
・新酒の発売時期が一週間ほど遅れる予定。
・11月17日の新酒一号詰め「槽場詰め」も当日上槽は不確定。
・田中屋酒造店
飯山の中心市街地が完全水没した事で 酒造が大幅に遅れる予定・・との事です。
この蔵元さんの事はお見舞いに伺う予定ですので 今後 当店が直接確認した事のみ
このサイトで報告をさせて頂きます。
無責任な情報は流したくは無いので・・・。
以上が・・
現在、当店が確認をしております「公開して差し支えの無い、誤解をされない情報」です。
信州の酒は、信州の酒屋は・・
こんな事では負けません・・・。