俺の話を聞け

十二坪の店内に・・

今年も・・

なんとか大晦日の営業を無事 終える事ができました。

新年を迎えて「4日までは連続営業」をしますので、あくまで区切りでしか無い

のですが この区切りがとても大切なのだと「歳を重ねる毎に感じて・・」います。

日本人にとって「こよみ・区切り・季節感・四季・神様・慣習・祈り」があるからこそ

畏敬と配慮と自制の中で「生かされる万物の生命に感謝」していけるのではないかと・・。

 

師走の初旬に半世紀ぶりに「天皇陛下が当地にお越しになり」

ますます その思いを強くした次第です。

 

恒例の年末の挨拶をさせて頂きます。

ナビを見ながらも「こんな場所に店があるのか?? 」(お客様談)という

住宅街の中にある当店ですが、私は「この地に開業してくれた父に感謝」しております。

 

隣・ご近所には 駐車等で ご迷惑をお掛けする事になりますので

ゴメンナサイ・・なんですが・・。

 

住宅専用地域の中にある店舗ですので

面積は「十二坪」に限定されています。
更に、「冷蔵庫・レジカウンター・事務スペース」が
この中に含まれますので 実質的な売場面積は更に
狭くなります。

 

ですが…
一人で取り仕切る空間としては 心地良い空間です。

 

年末の最終三日間。
特に本日は開店から閉店まで切れ間なく来店を頂き
手を合わせるしか無い一日でした。
狭いからこそ「一人一人の お客様の視線に目が行き届く」。
「7人カウンターのみの居酒屋さん」的な心意気です。

 

残念ながら私の器では「ビックビジネスを賄うチカラ」など
無い事を承知しておりますので「この限定空間」は
「我が意を得たり」と思っております。

 

しかし、更なる精度への探究だけは 今後とも怠るつもりは
ありません。現実的に当店が「私のセレクトショップ」
である以上は 私を信じて頂ける方が一人でも居られる限り
「真心を持って これに報いる」と あえて青臭く
語っちゃいますね。

 

今年一年、本当にお世話になり ありがとうございました。
そして、来年は また違った試みも計画しております。
アルコールに頼らなくとも「楽しく酔う空間と仲間造り」
を私と一緒に楽しんで頂ける方 宜しくお願い致します。

 

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満43歳になりました・・。

昭和48年12月12日・水曜日。

当店は「この地で開店しました」。

開業は「この年の4月」。私は小学4年生でした。

 

訳あって・・・

サラリーマンの父が脱サラして開業するまでが 確か「正味半月」だったと憶えています。

冷静に見ると「今でもムチャクチャな話し」です。

でも、そうせざる得ない選択とは「仕事と得意先と売り上げは この時点で保証されていた」事で

踏み切ったと今でも思っています。

子供というのは解らない事でも「親が岐路と窮地に立っていると・・」いう事を隠す事無く

「私ら兄弟三人を座らせて」父が 滔々と説明し「一緒に手伝ってくれ」

と語った姿は今でも忘れる事はありません。

 

今でこそ・・

住宅街になった この場所も建設を始めた当時は「野中の一軒屋」。

親族でさえ「こんな所で店を張って大丈夫なのか ??」と心配してくれたのは

しごく当然の事だったかと思います。

本業があって「倉庫と事務所に販売店舗を併設する」という背景には「ココは住宅街になる、しいては小売りの需要も見込める」という読みもあった様ですが、

開店したての頃は「街灯も無く夜は真っ暗。脇道は舗装もされてなくて凍結すると泥だらけ。

また、この年は特に寒く・雪も多く」そんな中で開店を迎えました。

学校からの帰り道で「ウチの開店祝儀の洗面器」を抱えた人・人・人にすれ違って

子供心にも「なんか ホッ・・」とした事を憶えています。

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開店してからは・・

とにかく忙しい店・・で、「休みは元旦だけ」、「参観日も来てもらった憶えが無い」し

それが当たり前。

私は長男でしたから「継ぐのは当たり前」と親も周囲も思っていた様ですが、

対人関係が苦手で 「手に職を付けて技術で勝負できる職人さんになって

無口でも技術を評価してくれる場所で自分を創りたい」と思ってる かなりの変わり者

だったかと・・。

 

それが・・

丁稚奉公として就職・修行して「見方・考え方・大きな取り引き相手と世間」を田舎の

会社でありながら体験させて頂いた事は感謝しかありません。

 

家業に入ってからも・・・

大きな危機が少なくとも二回はありました。

家に戻って間もなく「近くに中規模のSM」がデキて、それまでの近所のお客様は「ヨロズヤ的な要素を持った当店」を必要としなくなりました。大店法の改正もありましたから「この分野には魅力も未練もありません」でしたが 現実的な売り上げの激減は「親の肝を冷やすのには充分」だった様です。

運良く ??・・

二年程で「酒販免許を取得」できて 何の保証も無いのに家族で安堵した事を憶えています。

結果的に「良い縁と得意先に恵まれた」事で斜陽であるハズの「小売り酒販業」が 我が家に限っては

好調でした。更に・・台頭してきた「Dsを仕入れ先に据えた事」により「仕入れ価格を更に押さえる」

事が出来て「こんなバカな事は いつもまでも続かないぞ・・」と思っていたら・・。

 

二回目がやってきました・・・

得意先上位三者が相次いで「取り引きの打ち切り」を通告してきました。

単純に「売り上げが40%減」になる数字ですが 私の感覚としては「俺はコレで変われるかも」でした。

 

結果として「すべて打ち切りは白紙」になりましたが この時 打ち出した「信州の地酒路線」
で現在がある訳ですから不思議です。

ビンチでも「変に感情的にのめり込まない」。

「どこか俯瞰で自分も相手も見ている・・」。

その原点は「無借金の健全財務」という 「良しか ? 悪しか ?」今でも判断デキナイ部分の継続で

43年を迎える事が出来たかと「父に感謝・お客様に感謝・たまたまの運に感謝」しかありません。

 

さて、当面は「44歳を迎える事」に全力を傾ける師走の戸張の中。

記念日・・

には、ケーキを家族で食べるを決めてる事を 子供達もウスウス気が付いている中で

「今日は何の日」と言われた時に「胸を張って言い続ける事」が「とうちゃんの役割」な

気がしてますが・・・。

 

 

今年の槽場詰め

酒屋仲間が「ウチはお盆休み」から来店客に案内をしてるよ、

と、言うのでウチも今期は「8月1日から県外客様中心に・・」始めました。

まだまだ先の事。

真夏に11月の事を・・。

というのは「バカの壁」だったようです。

ヤル価値のある「槽場詰め」案内。

8月の晦日に来た招待案内には「一分以内に数字を書き込み返信」しました。

 

2020年には松本本社で「酒造りを開始する」と社長が明言されてますので

「槽場詰め」も「あと何回の・・」カウントダウンが始まったようです。

 

今年は冬が早く来る・・

と、言われる中で今までにない位に暖かい「槽場詰め」。

いつも通りに酒林を掲げるからスタート。

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すべてが いつも通りの進行。

ただ、少しの違いを「キッチリと嗅ぎ分ける嗅覚」を持った酒屋さんばかり。

どんな考えの元に  どう変えて どのような結果をもたらすのか ??

 

どんな仕事にも どんな業種にも願う様な「満塁ホームラン」なんて まず無い。

いや、狙っている方がどうかしている。

スモール・ベースボールで 少ないチャンスで どうやったら自分の世界観を実現

させて行くのか。

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今回も「勝己班」のワークショップは刺激的。

終着点の無い「造りの世界」は どこまで行くのか ??

 

そして・・・

ホジョレーみたいな言い方でイヤだけど「過去最高の槽場詰め」が当店にやって来た。

予想通りの反応。

 

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是非、一人でも多くの方に楽しんで欲しい。

言葉の匂い

「最後に椎茸、焼いてやるから食べな。

これは毒消しだからな・・」。

昔、行ってた「炉端焼きの店」のオヤジが機嫌良く仕事が出来た時の

オマケがコレ。

要するに「残したら承知せんぞ・・」の意味もあるのかと思って

必死こいて食べた。

だから・・

椎茸とは「毒消し」と「焼いた香り」。

今でもオヤジさんの言った「毒消しの意味が・・」がホントにあるのか ??

は、知らないし・・どうでもイイ事。

 

昨年・・・

札幌に行った時に「日本一、椎茸の食べ方にウルサい店」というトコに

連れていかれた。いや、結果として「イイトコ」へと感謝してますが・・。

で、一切割かずに「丸で焼いて、そのままカブリ付く」のが 一番旨い食べ方だと。

傘をキレイに食べて、軸は焼き直す・・のが、この店流なのだと・・。

ああ・・思い出した。あのオヤジさんのオススメの食べ方と一緒だ。

 

その店の「椎茸に対するコダワリは尋常では無い」から、

美味しく食べて欲しい気持ちは良く解る。

解るけど「そんなにウルサイと反発したり、説明をちゃんと聞いて無い客だっているハズだ」。

そんな お客様には どうやって対応するんだろう ??

 

って・・思っちゃうのが アマノジャクのアマノジャクたる由縁。

わざとらしく(心の中では申し訳ないと思いながらも・・)

網の上で裂くと・・・

店主さんが声を掛けてくれる前に「連れてってくれた方」が 声を荒げましたな。

段取りの失敗で・・対処策は見る事ができませんでしたな・・。

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松茸の開いたの・・

を、同じ様に焼いたら旨いんだろか ??

いつか・・やってみたいな・・。

 

 

試飲した瞬間に大信州を思い出した・・けど どうよ。

試飲会なのに知らぬ間に飲んでる ??

この俺がだよ。自分でもビックリさ・・。

 

 

ヴィラデストの小西醸造長とオーストラリアから お越しになった醸造家の方との

東御で対談形式のワークショップを行った・・のが、かなりオモシロかった。

と、参加した方から お聞きしていたのですが・・忘れかけてました。

 

先月末に どうしても行きたい試飲会があって かなり無理なやりくりをして名古屋滞在一時間限定で帰ってきたんです。

 

試飲会とは「ほぼ飲まずに 酒を利いて吐き出す」のが常識。

下戸の私には それに「酔う前に時間との勝負」で即断してメモる・・と言う

制約が付きます。悲しいかな・・。

 

ところが知らぬ間に「飲んじゃってる・・」んです。

下戸のオラに一体何が起きているのか ?

クリアでキレイで柔らかな旨味がストレートに舌の上を滑る感覚。

タッチは違っても「上質な日本酒を味わってる感覚と一緒」なんです。

何なんだコレは ??

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その日はオーストラリアからワイナリーの方も見えられていて・・・

インポーターさんと話しをしていると「その対談された方」なんだそうです。

 

その試飲会に出てたワインは全酒欲しい。特に彼のワインは全部欲しい・・。

とは、思っても現状は無理。得意先に話しをして・・自分の中で搾りに搾って発注しました。

日本酒とワインとは「売り方が違う」なんて 自分の中で壁を作ってたんだけど そんな事はどうでもイイ。日本酒を始めた時に試飲酒を持って歩いて「驚いた顔の中から コレ、

イイねぇー」と言われた時のと同じ事が「これらのワインなら可能かも知れない」。

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まだまだ知らないワインの世界。

もっともっと伝わる様に これからも精進します。