蔵元

八丈島に行かなくてはならない理由

地酒専門店・・

というヤツは限定流通系の「日本酒・焼酎・ワイン」などの商品群を中心に「高いレベルの品質管理の下」で「商品説明・提案・差別化商品群などを武器に」一定レベルの販売力の維持し、知名度と信用力の向上を図る事で「更なる売り上げup」の素地とし「競争無き寡占化体制」の組織的体系を築き上げる・・。

事が業界として「時間・手間・資金」の掛かる「新規参入障壁の高いビジネスモデル」である・・という常識かなぁー・・って思うんだけどさ、

大前提のポイントでウチが決定的に欠けているのが「店主が焼酎嫌いから派生する販売のタマを ほとんど持っていない」。いや、持つ予定さえなかった。

あの「焼酎ブームの時」でさえね。

 

あの時、「焼酎蔵元は何を考えてたんだろう」。

流行りに煽られて「製造が販売に追いつかない」。銀行は設備投資に「簡単に融資してくれる」。マスコミ取材も増えて「イケイケ・ドンドン」の状態。

でも、この「バブル的なブームは いつか終わる事」を頭の隅に誰もが置いていたハズ・・なのに「見て見ぬ振り」をしていたトコの現在は・・ね。

 

その中にあって やっぱり「この状況はオカシイゾ。ブームが終わって落ち着いたトコから もう一度勝負しよう」と至極 冷静に、しかも「落ちる底辺を待っての行動」という苦しい仕掛けを計画していた蔵元が居た事を驚きをもって迎えました。

でもね、明るいんよ。

あの人間力と品質に賭けてもイイな・・って思ってね。

CIMG5215

 

 

正直、焼酎でタマシイが揺さぶられるなんて思ってもいなかったので驚いてます。

私、蒸留酒系がダメなんです。
焼酎ブーム全盛の頃でも「全然、ヤル気にはならなかった」です。理由は「美味く無いもん・・」です。

ですから、信州の日本酒を軸にしている事もあり「蒸留酒なんて派生品」の想いを持ってました。
先月まではね・・。

卯月上旬のある日・・・
電話に出ると「飯田ICまで来ているので会って欲しい」という内容。聞けば「八丈島の焼酎メーカー」だと言う。その時点でアウトなんだけど、なぜか その時「会おう・・」と思って そのアトの予定をすべてキャンセル。理由は今でもワカラナイ・・。

彼が入って来て挨拶を交わした瞬間・・・
「あー・・たぶん この人とは お付き合いする事になるよな・・」の勘。「あのぉー・・新幹線で名古屋まで来てレンタカーを借りてココまで来ました。焼酎をほとんど扱っていない酒販店さんに絞って営業しています。理由は・・10蔵以上焼酎をやっている酒販店さんに取り引きをしてもらっても その内の ひとつで終わってしまうから・・。味を確認して頂き ご検討下さい」と。

朴訥、そのもの・・。
いや、俺が留守だったらとゔするの ?? の無謀さも・・
オラの生き方そのもので なんか興味が湧きました。
試飲も「その場で開けて・・・」こんな柔らかな焼酎は初めてです。

でも・・・
返事が遅れて先日、携帯に電話を入れたら・・
暫く応答が無いの ?? どうしたのかと思ったら・・
「あのぅー・・ダメかなと思ってたら電話を頂いて 今、震えてるんです・・」だって(^o^)

あのね・・・
マーケティングなんて あくまで理論でいいのさ。
人間は動物なんで「勘を大事にしたい私です」。
受けても投げても・・です。

欧州を舞台とする先輩が買って来てくれた「スコッチウイスキー」を呑んで「平行輸入ウイスキーの不味さ」と本場のスゴさを思い知った「あの日・・」。

そんな衝撃を受けた「この歳」のヤツです。
ありがとう専務。

木祖の蔵見学

木祖・・と書くと「漢字が違ってるよ・・」の指摘を受ける事もあります。

まっ・・木曽も いろいろありますので 説明できる範囲でします。

たまぁーに「面倒な時は・・」しませんので ゴメンナサイ。

 

蔵見学・・・

を一人で伺うのは 大抵「取り引きを開始する」時だけです。

あとは基本的に「料飲店さん」を お誘いしてです。

扱ってくれている、あるいは興味を持って「取り扱ってくれる予定」の方。

蔵の環境・蔵元の考えを直に触れて頂く。

そして・・私も毎回「違う発見がある・デキル」です。

あー・・「もうワカッタヨ・・」と思ったら そこで終わりだと思っています。

 

先日、九郎右衛門蔵、木祖の「湯川酒造店」さんに

伺いました。
「モロミの発酵音を聴くには雑音の無い夜が一番。これは飽きないですよ・」と杜氏の言葉。

通称「モロミのツラ」と呼ばれる「発酵タンクの表面」も常に表情が変る「流動の絵画」。しかも「香り付き」です。

13055574_977957582301945_7515232770270938698_n

 

お客様の中でも「蔵見学に連れてって欲しい・・」の方が
多く いらっしゃいます。
酒造り・・を理解して頂くには「現場を見て頂くのが一番」だと
蔵元さん・私ら酒販店も思っております。
しかし・・酒造りの現場は 常に危険との隣り合わせです。
特に「この画像の発酵タンク」の回りは「生命の危険」もある場所です。
一番に「見たい・聴きたい場所」は「衛生面・品質面」に置いても「蔵元さんが最も避けたい場所」でもあります。

その為に・・・
酒販店の立場としては「料飲店さんのみ お誘いして」
「その様子を お客様にお伝えする」という共同の使命で伺います。
「造りの現場」に一般客様を お連れするには「蔵の規模・人的用件・作業工程」をクリアした「限られた時期と蔵元」しか ございません。
この時期に各所で「蔵元開放」の名で「醸造現場の空気」を感じてもらうのが導入口と ご理解を頂き おたのしみ下さい。

美濃の国 酒蔵の心意気を観る

信州の旨い酒を・・

そして、信州で旨い酒を・・

 

県外蔵ながら距離的・時間的には「かなり近く」

心情的にも近くに居るし これからも居たいと思っている蔵元さんに

先日、飲食店方と伺いました。

 

誤解を恐れず失礼な言い方ですと・・・

酒販店・料飲店さんと・・一般顧客様とは 対応と考え方が全然違います。

観光蔵・案内専従の社員さんが 居る蔵元さんならともかく、

蔵見学は「本来の業務を空けて対応をして頂ける」訳ですので

予約と時間厳守は当たり前です。

 

よく「近くまで来たので寄ってみました・・」投稿を見受けますが、

トンデモナイ迷惑行為です。

そして、一般客様の目当てが「試飲と探究心と蔵人さんと知り合いになりたい」が主体

みたいです。それ事態は 理解デキナくも無いのですが・・

特に「蔵人さんと知り合い・・」の部分を迷惑に思っている蔵元さんも多いのが事実です。

面と向っては言わないし、言い難いでしょうから言われないだけで

やんわりと遠回しに「あの方は ご勘弁を・・」もあります。

まっ、当店の お客様には その様な方は いらっしゃらないので安心してますが・・。

 

素面で真摯に見る・聞く姿勢で伺う。

そして、見聞きした事をキチンと「お客様にお伝えする」義務があるので真剣です。

 

今回は・・・

蔵見学の前に「二つの蔵元の比較」を説明させて頂き 私の考えも一緒に伝え「その事を踏まえて自分の目で確認して欲しい」と お伝えしました。どっちがイイとかの 眠たい話しでは無く「特徴を長所として勝負している事」を。

 

各県でも地方性が有るように岐阜県でも山・谷を隔てると交流に差があるようです。

最初は・・

瑞浪の中島醸造(なかしま・・と濁りません)小左衛門蔵です。

取り引きは8年目。新宿の居酒屋で飲んで知りました。

12744454_931420320289005_6533657794237606745_n

 

社長・社長の奥様・杜氏(社長の弟さん)が英語ペラペラの「オモシロイ蔵元」です。

今回も米人さんが「給料は要らないから酒造りをさせて欲しい・・」で蔵に入っているのを

英語だけで指示してる・・をやってましたから・・。

 

それまでの「濃厚・味シッカリ」を三年前から「軽く・何杯でも・・」に180度の方向転換も時代の流行りにマッチして 当店も多くのファンがあります。

常に新しい試行を設備を持って確認する・・

今回も見つけましたが・・お伝えするのは もっと先になりそうです。

 

昼食は・・

玉柏さんの前にある三勝軒さん。

初めて見た「パーコー定食」の文字。

サクサクのウマウマでした。

12321576_935532649877772_6058468901137052066_n

 

次は・・

八百津の蔵元やまだ(山田商店)玉柏蔵です。

昨年から お世話になっております。

名古屋に遊びに出掛けた際 松坂屋さんの試飲コーナーで体験して「一発で打ち抜かれました」。

 

規模としては小さいながらも「特等米を自家精米から」という気合いの入った原料処理からスタート。

私の見学をさせて頂いた蔵元さんでは「最高の麹室」と宇野杜氏の気さくさと潔さが「私のハートを鷲掴み」です。

12715281_932123930218644_2254729894614276106_n

個々の内容については・・・

当店と参加料飲店さんからの話しを お聞き下さい。

文章だけで語るには「ニュアンスが足り無い部分が多過ぎます」。

 

また、来年も 違うメンバーさんと伺います。

一般客様についても「ココの蔵元のファンでオトナ」でしたらOKですのでどうぞ。

基準は「私から見てオトナの方」です。

 

 

 

「ふなばづめ」ってナニさ ??

毎年、「ボジョレーヌーボー解禁日」週の日曜日に行われます

大信州 槽場詰めです。

 

いつもは盟友の「恵比寿屋・番頭A」と出掛けるのですが、今回は その旦那様 Kさん。

気さくで 「ウマの合う仲」だと勝手に思い込んでおります。

その行き帰りは・・いつもとは違う会話内容で これまた新鮮度100%。

やはり盟友は「近くに居ると心強いです」。

 

実は毎年 やってる事は基本的に同じです。

でも、それは「現場に出向いて確認しないと意味が無い」んです。

・新酒搾りたてを確認して「今年の蔵の動向を診る」。

・蔵元の説明で今後の動向を計る。

・契約栽培農家の説明で米のデキを確認する。

・年に一回しか顔を合わせる事がデキナイ 同業者との対話で

自分の足りない個所を自分に思い知らせる。

・イベントに参加する事で「お客様の楽しめる部分の確認」と

自分自身も楽しんでいるかを確認する。

 

で・・・

それを、お客様に「来客時・メール・酒の会」にて話しをさせて頂く事で現状説明とさせてもらってます。

CIMG4382

今年は初めて・・

ウチにも「酒林がやってきます」。

ココまで大きくは無いですが、作って頂ける方に お願いして今から楽しみです。

CIMG4394

そして・・・

今年も「白いドラエモン」が お酒を汲んで来ました。

ボジョレー的な言い回しはイヤなのですが「今年も良いデキです。

CIMG4446

柔らかい新鮮な林檎の香り・フワッと膨らむ大信州らしい旨味・軽い辛味のキレ

ご予約、お待ちしております。

アレっ社長・・

昨日の夕方に「ひょっこり登場の尚子ちゃん」。
貴重な私服姿です。

十六代 九郎右衛門の醸造元、木祖の湯川酒造店・湯川尚子社長のナイススマイルでした。

 

CIMG2972

 

この業界、しかも信州では30歳代の実質蔵元杜氏が圧倒的に多く しかも代替わりの時期のピークです。

彼女の場合は先代社長である お父様が若くして急逝されましたので予定より早く社長業を引き継ぐ事となりましたが・・。蔵の跡取り娘に生まれた宿命でもありますけど、尚子ちゃんの場合は「酒造りの話しをしている時はホントにウレシそうに話す」のが特徴で こちにも自然にリラックスできます。

 

ある理由から 声を掛けて頂いてたのに「ずっと断る・・」をしていたのを粘り強く「杜氏(彼女の旦那様)・社長」と折衝して頂けて昨年の一月からの新規取り引きをさせて頂いてます。

某酒販店に言わせると・・・

「誰もが欲しいこのブランド 十六代 九郎右衛門を 断るのはアンタだけだ・・」なんだそうです(笑)

私の歳からですと ほとんどの蔵元さんが歳下となり、違う意味での緊張感を味わっております。

 

 

これより順次「酒造りが終わったら・・」
毎年の事ですが蔵元さんが訪ねて下さいます。
こちらも お話がデキル事を楽しみにしております。

5月か6月には「九郎右衛門の会」を飯田で行います。オタノシミに・・。

3 / 512345