日記

42年目に突入・・

12月12日は当店の開店記念日です。
昭和48年の「この日」に現在の場所で食品を中心とした「いわゆるヨロズヤ的」な店舗として開業しました。
私が10歳の時です。

 

創業は その半年ほど前でした。

父が脱サラして勤めていた会社の「地域の販売部門」を暖簾別けして頂いたカタチです。

ですので、電話番をしながらの自宅が必要だった訳で市街地の近くならドコでも良かった様です。

今でこそ「住宅密集地」ですが その頃は「野中の一軒屋」。

親族でさえ「こんな場所で大丈夫か ??」と言われてましたから・・。

夜になると恐いくらい真っ暗で 風の音が「オオカミの声」ほど恐くて。
それでも「開店の日」には「たくさんの方」が見えて頂いたのを憶えております。
私は幼い頃より・・他人と話しをするのが「恥ずかしくて・・」いつも逃げてました。ですから「客商売なんて絶対無理・・」。挨拶するのさえ恥ずかしくて 社会人になってからも「オマエサンは挨拶もろくにデキンのか・・」と言われてましたから・・・。
将来は「人と顔を合わせなくても良い」職人さんになろう・・と、思ってました。

 

 

それが・・なぜか、自分でも・・。

必要に迫られてと自分が変らないと何も始まらない・・と、当たり前の事に気が付いてからです。

今では心臓に毛が生えていると、思われてる様ですが 内心はビクビクの小心者です。

我が家は家系だけは古くて 私で十五代目だそうです。

しかも代々、職業が違う様です。

解っているだけで・・・

父はサラリーマンから開業。

祖父は役場の職員。

曾祖父は大工の棟梁。

 

野中の一軒屋の回りにも 所除に家が立ち始めた頃、近所に家を建てている 年輩の大工の棟梁さんたちが よくウチに顔を出して こう言って下さいました。

「私は加藤さんの おじいさんにお世話になった弟子です。厳しく育てて頂いた恩は忘れてません」と。

私が頑固なのは・・・そのせい なんだと思います。

そして、有り難く思っています。

 

 

丸41年が通過して 42年目に入りました。

昨年の40年の節目には「いろんな用意」をしていたのですが、

その前夜に業界を揺るがす大事があり それどころでは無くなりました。

次の50周年こそ・・。

もっと自分のやりたい事を具体化して行きます。

 

ジュリーが居た時代・・

 

 

 

 

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唐突ですが・・・

得意先に入って行くと BGMで ジュリーが掛かっていました。

♪ あなたぁーに今夜はわー ワインを振りかけぇー・・・

これが・・耳から離れない・・。

 

彼のグループが解散して 私が中高生の頃が絶頂期だったと思います、ジュリーと呼ばれたオトコ 沢田研二さん。

好きなタイプの芸能人・・・では無かったです。正直・・。

ところが、最近 やけに イイなぁーと感じてます。

この時代が良かったのか ?

彼が才能溢れたスターだったのか ??

私には解りませんが ちゃんと耳に残ってる歌謡曲全盛の時代。

 

♪ あなたぁーに今夜はわー ワインを振りかけぇー・・・

酔わせたい 酔わせたい  酔わせたい  あぁー あなたをぉーー・・

 

と、POPに書いたら ワインが売れた・・。

律儀なオトコ、来店・・。

まっ、師走に入ったから もうイイでしょう・・。

 

11月の中旬、ある蔵人が「カワイイ奥様、今年生まれた娘」と一緒に私を訪ねてくれました。
以前より「ずっと知ってる・・」も 限定ブランドの取り引きはありません。

それまでも、試飲会で顔を合わせたり・蔵にも伺った事もあり。
今年になって蔵元を招いてのウチの「猪口の会」に お客様として参加してくれたり。

どうやら「その会のアト・・」で彼の態度がガラッ・・と変りました。
普段の態度と「猪口の会」での私の 言動と仕切が普段とは違う事で・・
解ってくれたのかも知れません。なんて、こっちが勝手におもっているだけですが・・・。

 

蔵元さん・・
は、過去からの負債の蓄積でドコも苦しんでいます。
それでも、十四代の「高木酒造」さんの頃からでしょうか、旨い酒を造り
認められれば「いろんな夢を掴み取る事がデキル・・」現実を目の当たりにして、

蔵元の子息・子女が杜氏という立場で酒造りに関わり、成果と結果を出して 次々とスターを生み出してきました。
決して「逃げる事の出来ない背水の陣の中で・・」。

 

その中で「オーナー一族ではない・・」杜氏でも無い「一蔵人の発信力」が ココまで蔵の評価を換えた「希有なケース」が「その彼」が元居た蔵元でした。

地域を巻き込み、田舎を活かした発信と 年々 精度の上がる酒質に驚異すら感じてました。
今年より・・・彼の蔵が、
地元の優良企業の傘下に入る事により「私としては彼の夢が更に膨らむもの・・」として歓迎すらしておりました。

 

ただ・・
結果として、彼は「自分が育てて来たブランドから決別」して 友好関係にある県内の先輩の蔵元へ「退職して移籍」という事になりました。

その報告と挨拶に わざわざ時間を作って来てくれました。
いろんな人の見方がありますが「どっちが良くて、どっちが悪い・・」という眠たい話しではありません。
サラリーマン・・・
として勤めた以上は「早い遅いはあるにせよ いずれは退職しなくてはならない・・」だけの事ですから。

移籍する蔵元は 当店とも取り引きのある蔵元さんですが、結果として「今までよりも濃い関係」となりそうです。
ここまで書けば・・・業界関係者なら「誰の事を言っているのか・・」解るかと思います。

 

すぐに そういう事を書かなかったのは彼への応援です。
他人様の動向を時系列で書き立てるくらい「無神経な事は無い」と思ってます。
師走に入って「彼も完全に次のスタートを切った・・」だろうし、私も必ず顔を合わせる事になるだろうし、
蔵見学に行けば「お客様が顔を合わせた時に驚かない為の予防策」です。

礼を以て律する。
また、彼に「当たり前の事を教わりました・・。」

これからも よろしくお願いします。

家族旅行

仕事の性質上「他人様が休んでいる日」は休まない・・のが当たり前で、嫁さんも それを承知でワタシのトコに来たので   「この事については・・」不平や不満な態度など一度も無いです。

でも、それで ずっとイイなんて思って無い訳で 都市部の酒屋さんみたいに「日曜・盆暮れは休み」なんて出来ないですが「代休と人並み以上の楽しみ方」だけは 嫁さんと子供にはさせて上げたいと思っています。

それに・・

新婚旅行にも連れて行けなかったので。

 

嫁さんの実家は山あいの景色も空気もバツグンなトコで「夏でも毛布が必要な」過ごしやすさ。

でも、出掛けるとなると話しは別。

初の家族旅行は ずっと決めていて「優子女将の赤石荘」に行こうって・・。

FBがキッカケで知り合いになったんだけど やりとりで波長がバッチリ合う事が判明・・。

原田芳雄さんの遺作となった「大鹿村騒動記」の舞台となった「美しき村」です。

同じ郡内であっても カーブを曲がる度、トンネルを抜ける度に空気が変る秘境なんです。

 

目当ては「露天風呂に浸かり下界から隔離された贅沢な時間を過ごす・・」です。

丸一日・・なんて無理なので、時間で丸一日・24時間です。

 

息子を早退させて夕刻より ゆっくりとした時間を過ごしました。

ますば・・

絶景の露天風呂

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初めての露天に最初は戸惑っていた息子も 次第に慣れて、翌朝には率先して「お風呂に行こうよ・・」とココの魅力にハマった様です。

夕食・朝食もボリーム満点。

普段は食事を取る時間も違い、ましてや一緒に座ってもままならないので  せめてもの嫁さんへの御礼です。

それに・・

私ら新婚旅行にも行って無いので ・・ね。

 

流れる時間が違うというのはホントにリフレッシュ出来るもので 9時にはバタンキュゥー・・。

夜中にゴロゴロする子供達も熟睡で翌朝はバッチリ・・。

都市部や海辺への旅行も検討したのですが 今回は近場で「ゆったり・ゆっくり」が目的ですので大満足です。

 

実はこの大鹿村。リニア工事では赤石山脈貫通での長野県側の拠点となり「工事の為の工事」が来年から始まる様です。赤石荘の「ほぼ真下を通過」したりと 不安な面も多いと ココの主人も話しておられました。

なんでも反対するなんて つもりはありませんが「リニアが来ればなんとかなる・・」という地元の空気感には非常に危機感を感じています。

この日も含めて「工事関係者が調査等」で来村・宿泊も増えているようです。飯田の街中でも「工事特需の期待」もあり 実際に開通までの試算では それなりの需要もあるとされていますし 私らの業界でも準備はしております。

 

しかし、直線で引っ張った中での「通過拠点」であり「廃土の処理問題」との「抱き合わせでの駅設置」はミエミエです。「街中や表面をいじくるだけ・・」なら まだしも、田舎の心臓部、しいては「日本の背骨」をイジル事には 身近な者としては「不安・不安・不安」です。

デキル事なら・・

モグラの様に「東京・名古屋・大阪」だけにアタマを出していて欲しい・・と、思っています。

田舎の人間は「そんなスピードは望んでいないですから・・」。

 

 

反面教師

決して「ワタシのせい」ではありませんので。
そして、「忙しいトコには モノは頼んだらイカン」という事。

なんの事は無い。「母の日」に実家へ直送で頼んだ「花の鉢植え」が届いて無い・・と。
「母の日」は留守する時間帯があるので「前日配達」で頼んだら「到着していない・・」と。

まっ、ココまでは「よくある話し ? 」。
問題は「朝イチでクレーム」の電話をすると店長と思しき年代層の方が対応してくれて「えーと、ナニを注文を受けてますか ? 」
更に「当日は忙しくて 立て込んでおりまして・・」と。
嫁が「半月前に予約・前日配達・予約伝票あり」の話しをしても
「それでは本日に配達させて頂きます・・」と、全然 懲りて無い様子。
しかも その時の「約束の時間を3時間もオーバー」したんだそうな。

だ・か・ら・・大型スーパーのテナントをヤメとけと言ったのに。

こちらは「反面教師」に そせて頂くしか無いですが・・。
怒って当然とは言え「ウチの嫁の激怒する姿」は二度とね・・。
だって・・・。

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