秋酒概況 1

お盆前の「夏真っ盛り・・」ですが、業界的な話しですと「10日後には秋酒に突入する」為に早くも ??
いや、やっと案内を開始します。

久々、本気のお酒ネタです。

 

実質二ヶ月ほどの短い「ひやおろし」を中心とした季節限定酒となりますが日本酒環境の激変で今期は様相が変りますので 注意して お読み下さい。

まず、どれも「季節限定酒の量が少ない・足り無い」です。

全体的な人気度upで 予約段階から減らされているトコもあります。

 

また、「信州ひやおろし」のルールですが・・・

これを反故にする意図はありませんが 今年も「秋の彼岸くらいまで酷暑が予想される」事から

当店では「秋酒を三段階構成」して ご案内・ご提案させて頂く予定です。

 

 

本日は第一弾・・・

8月21日からスタートする「火入れ熟成タイプ」です。

 

 

栃木・宇都宮    澤姫   純米吟醸プレミアム  依怙贔屓・特別育成酒

すでに当店入荷をしておりますが「もう少し育てたい」ので この日からの出荷に致します。

1800ml/3,400円     720ml/1,.700円

 

佐久   澤の花 辛口純米  ひまり

春の出荷から人気で「蔵元では即、売り切れ」た為に急遽「製造した酒」が再びやってきます。

ウチにも少しはあるのですが「表だってはススメラレナイ量」です。

春先バージョンとは「酒米構成比率が変っています」。(いや、よくあの時期から米の手当が出来たと・)

1800ml/2,400円     720ml/1,.200円

 

松本    大信州  仕込六十九号  純米大吟醸  金紋錦

今期最後の「仕込みシリーズ」は待望の「69号仕立て・・」。深い意味はありません。

「この蔵特有の金紋錦感」を好むファン急増中。スッキリ・膨らみ・キレ    +6

1800ml/3,800円     720ml/2,.000円

 

岡谷     豊香  秋上がり 別囲い生一本    辛口純米

これで豊香も「初めてから一年経ちました」。正直、「去年、コレをやっときゃヨカッタ」と後悔した酒

です。唯一の欠点は「価格が安い酒屋泣かせ・・」な点だけです。

1800ml/2,300円     720ml/1,.250円

 

岐阜・瑞浪       小左衛門  初秋(はつあき)純米

今年から仕様が変った「ひやおろし前の新商品」。

山田錦の旨味のノッタ超辛口タイプ・・  +6

1800ml/2,500円     720ml/1,.250円

 

岐阜・八百津    白玉の秋(シラタマノアキ) 純米ひやおろし

牧水の銘首「白玉の歯に染み通る・・」を、リスペクトさせて頂きました。

「君と一緒に秋になったら呑みたいなぁー・・」の「期待と魅惑」の一本。

飛騨誉・・って不思議な米だと思うんです。酸味・やわらか・膨らみ。

もしかしたら「壊れてしまいそうな微妙」感も包み込んでしまいそうな。

そんな お酒です。

1800ml/2,700円

いろんな辛口・だから辛口は難しい

日本酒=辛口。辛口に非ずんは日本酒に非ず。

みたいな風潮には見向きもせず 好みの旨口系の酒をオシ、

誰が言ったか「甘口タイプの専門店」という評価があるらしい・・当店です。

まっ、悪い気はしませんがね。

 

なぜなのかは簡単です。焼酎が苦手な店主だから。

つまり「スカスカ・軽く・単に辛い」のがダメなんです。

これは私の好みですからね。

 

単純に「日本酒度がプラスに増加するほど辛くなる」ばかりではない日本酒です。

客観数値と主観官能には「差がある」のが現実です。

そして、これも好みです。

 

ですから仕分けをして「辛口傾向」を分類して お客様の好みに振り分ける・・という、

至極当然の事をしています。

・アルコールからくる辛味を欲する方

・スッキリとした感じの軽め辛味を欲する方

・焼酎的な辛味を欲する方

・旨味・香りを含んだ中での余韻の辛味を欲する方

・ピリッとした辛味を欲する方

・酒度が+数値の高いのを喜ぶ方。

大ざっぱな仕分けです。

 

モチロン、これだけで満足して頂けるほど甘い業界では無いですから 個別の酒毎に

感覚的と昨期とは違っているトコだけは言葉として説明はできます。

ただ、そこから先は「やっぱり感覚」なんです。

 

最近、私の日本酒師匠の店に行って トンデモナイモノを呑んでしまいました。

いつもの事ですが「コレ、呑んでみな・・」こういう時は「感想を言え・・」という事です。

知ってるブランドですが・・通常のタイプとは全然違う。

そして「これ、辛口の部類ですか ? こんなタッチのは初めて呑んだんですけど・・?? 」

すると師匠は「だろ・・。俺も この年で初めて体験したわ・・。でも、コレ いいなぁー・・」です。

 

キレと言うよりも「すぅー・・とノドから引いて行く感覚が不思議で 、刺激的で瞬発力のある辛味が全く無い。ゆっくりと ゆったりと引いて行く感じがとても無心地良い」。

まだまだ、世の中には オモシロくて知らない事が溢れているんだと思ったら、帰り際に「コレ、特別な・・」。

山廃純米の生原酒。

「フレッシュ・軽く・キレイ・山廃特有の重たさの欠片も無く 旨味が柔らかく優しく染み込む」。

あっ「あの方が造っているんだ・・」。過去最高の「山廃体験」。

ここで酔ったら もったいないので 早めに退散しましたが・・。

 

全く、師匠の店に行くと「三日位は寝られなくなるのが問題」だ・・。

 

 

イタリアンで日本酒会

最近「大瀧詠一」さんの「幸せの結末」にハマっています。

あのナイアガラサウンドのね。昔、聞いて「イイ・・」と思ったモノは ちゃんと脳内復活を遂げる様です。

 

当店の日本酒会「猪口の会」とは別に 依頼されて「出帳 日本酒会」を頼まれて今までも何回かやってきたのですが、

今回 初めて「イタリアン・レストラン」で開催したいとの事で呼んで頂けました。

 

お客様は主催店で集めて頂ける・・との事ですので・・・

・依頼の予算内で

・料理毎に合わせて

・二時間くらいのミ二講座で・・

行いました。

 

主催者の要望としては・・

「日本酒は酔い易い」を打破する方法の説明と実践・・です。

この点は「私の希望とも一致」しておりますし 全く初対面の お客様に手探りから転結までへ・・。

 

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このレストランでの常連さんですから「ワインを嗜む方」にアピールする為に ウチで行っている「猪口の会」よりも「パフォーマンス」の部分を やや強調しました。説明・専門的な部分よりはですよ。

 

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お客様の中に「地元酒造会者のCMソングを唄っている娘」がいまして 即興生唄を披露して頂きました。

新しい お客様に接すると 当たり前ですが「個々に違う感覚」を持ってらっしゃぃますので コチラもオモシロいんです。

こう来るか・・。そうきたか・・。

 

人の数だけ、楽しみの数は乗加しそうです。

 

 

真意

あまり一般向けの「ブログ」としては「不向き」な投稿なのかもしれません。

正直、この規模の酒販店としては「多くの取り引き蔵元様」に お世話になっております。

普通は地元の蔵元を基軸に「片手以内」の蔵数をキチンと固めて「短く太い」パイプを「より長く・より太く」育てていくのが常識的なやり方です。

 

しかし、私が「地酒専門店」を目指した時の地元マーケットは「名門酒会系」と「久保田特約店」の独断場。 空いてるポジションは信州でありながら「信州の他地区の蔵元扱いが極端に少ない」事。

また、「銘柄本位」で品揃えをしてる「酒販店さん・料飲店さんが多い」という印象を持っておりましたので、

私は真逆の「今は全く無名・酒質は良い・元気な蔵元」を毎年一軒ずつ増やしながら「料飲店・得意先様」に質量とも増加させて「タテ・ヨコ増加」で面積を膨らませ「ある年を焦点に・・・」・・。

 

たぶん・・・

「ブランドを増やして数で圧倒しよう・・」と思われた「蔵元さん」もいらしたかと思います。

「駒のひとつ」との誤解を防ぐのは「アノ結果」を出すしかありません。

まっ、外部環境が予想とは違う「スピートと展開」に成った事で「焦点の時期」を変更と修正に・・。

ただ・・・

基本的な考え方は 全く変っていないので あの種の反感もあるとの覚悟で「SNS」に こんな投稿をしてみました。

画像無し・文章のみ・・。

結果としては「過去最高のリーチ数(閲覧数)」を記録しました。

コレが「反感・興味・期待」の何れなのかは今後の結果待ちとして、

今までにもありましたがキッチリと「専門店として説明する・考えを示す」の投稿をした時は

驚くほど高い「リーチ数」になります。

その為の投稿では無い・・事を お断りをしてから ご確認下さい。

 

毎日、「次から次へと・・」違う酒・新入荷を投稿して「取り扱い種の多さ」は感じて頂けているかと思います。実際、日本酒・焼酎・ワインだけで「20蔵を越す直接取り引き」がありますので単純に「@10種」だけても 毎日投稿するには困らないネタはあります。

今日はコレ、明日はアレが入ります・・みたいに。

でもね、田舎の酒屋の本質は「魚屋さん」みたいでありたいと思っています。
「今日のブリは刺身にしたら旨いよ。このイワシは軽く〆て 手毬寿司にするとホッペが落ちるよ・・」みたいに対話で選んで頂けたらと思っています。

ですから当店は「日付よりも飲み頃」を重視しています。リーチ棚は「日付の新しい酒ほど手前」から入れております。遠慮無く「新しい酒」を お買い上げ下さい。

もし、「呑み頃の酒・温度・おつまみを合わせたい方」が おられましたら ご相談下さい。銘柄・日付に関係無く「オススメ致します」。「気に入って頂けない場合は次の来店は無い・・」と割り切り「腹だけは据えて居るつもり」です。

そして、「無い酒は無い」。ウチを信用して任せて頂いて居る蔵元さんの酒を「私感覚の旨い状態」で送り出すのが「当店の仕事」だと思っております。

自己顕示欲では無く「その価値を解り易く説明し伝える」玄人であり続ける精進だけは 今後共 続けて参ります。

でも、先走ったトコがありましたら遠慮無く 教えて下さい。

さっき「寝起きのムスメ」に鼻を蹴られて「アタマがボー・・」とした状態で 今日の投稿をしております

実は とってもワイン好き・・。

地酒専門店・・・

と、いう集中した売り方をした来ましたので必然的に 当店に お越しになる方は

「地酒を目当て・・」に来店するという至極当然の結果となります。

有り難い限りです。

 

と、同時に醸造酒であるワインも大好きな店主です。

ただ、「狭くて深く超マニア嗜好のカテゴリー」である事から 少しでも「かじった事」のある方は、

「有名店からネット購入する」のが田舎では一般的です。

ですから、あまり深入りしなかったんです。

ソムリエでもない人間が「同じ事を言っても説得力は無い」ですからね・・。

 

でも、地酒の分野で お客様に振り向いて頂けたなら・・・

同じ嗜好の方にも興味を持って頂けるのではないか ?? と、自分用と特定のお客様様に購入と在庫だけは

していました。

 

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最近、仕入れた「スペイン産ワイン」がスゴく気に入っています。

・アラベスク調のエチケット

・個性的な瓶形

・ハイコスパの旨味タップリ系

 

結局・・

解り易さを前面に押し出すしか取り柄の無い酒屋ですが、

そのやり方を通してみたいと思っています。