フナバ・・ってナニ ??

すみません・・・。

本年 最初の投稿となりました。

当店の大きな柱のひとつ大信州。その中でも「槽場詰め」(ふなばつめ)への質問が多いこの頃です。

 

まずは・・

 

  • 槽場詰め・・って 酒類が多くてよく解らない?? です。

これ理由は解ります。  全部で4種ありますので・・。

 

・11月に出荷なるのが 大信州 槽場詰め 純米吟醸 仕込一号

これは全国槽場詰め・・と、呼ばれる「その年最初の酒を全国の取り引き酒販店」 が集まって

「仕込み最初の酒を確認して 自分で瓶詰め」する。 表示は純米吟醸ですが 実質的には

    純米大吟醸です。 メロン系の香りとストレートな旨味感が特徴的。

これが槽場 NO.1

 

 

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・上記と同じ日に別のタンクにて「辛口タイプの酒」として

     大信州 槽場詰め 純米吟醸 番外品

これが槽場 NO.2

 

・一月下旬に長野県限定で一般消費者対象に行われるのが

      大信州  豊乃蔵 槽場詰め 純米吟醸 以前は 信濃薫水 槽場詰めの名称でした。

フトコロの深い 抱かれる様な旨味感が特徴です。 これが槽場 NO.3

 

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・三月上旬に長野県限定で一料飲店などのプロ対象に行われるのが

    大信州  豊乃蔵 槽場詰め 純米吟醸 これも以前は信濃薫水 槽場詰めの名称でした。

辛口でスッキリなな旨味感が特徴です。(その予定らしい・・・)

これが槽場 NO.4 これからなので画像は無し。

 

 

  • 槽場詰め・・って どういう意味 ??

説明を大きく端折って・・酒を搾ってその場で「すぐに瓶詰めをする」、

酒を搾る「上槽(じょうそう)」を行う場所で 詰めるから 「槽場詰め」です。

これ、一番効率的で簡単そう・・ですが、搾ったばかりの酒を「瓶詰めして・流通させる」

事は「品質・出荷・管理・販売」において とても高度な技術の連携と連続性において

のみ継続されてます。

 

  • なぜ「槽場詰め」を 行うの ??

こんな面倒な事を お客様を招いて行う事は「陣容・規模・体制」が整って 初めて出来る事。

出来そうで・・中々 やっている蔵元さんは少ないです。 そして 現場を確認して頂く事で

「商品・専門知識・現場体験・経営哲学」などを「体験的に触れて・感覚的に理解し・

精神的に応援して頂ける」。 結果的に「造り手・販売店・料飲店・最終消費者」・・・

の意思統一を図るのには 手間と時間は掛かるが 実践的な「間口と深度」を拡大するイベントだと

認識して います。 そして・・当店でも この手法をお手本とさせて頂いてます。

 

少し・・・ 理屈っぽく なりましたが最後まで読まれる方は ほとんど無い前提で書いてます。

11月槽場・・は、新酒の走りで「すくに呑まれて、それが即 その年の評価になり かねない」

ですから ストレートな旨味感。 一月 槽場は・・少し時間を経過させて「更に膨らむ フトコロ

の深さ」を 酒を通して主張されているかと思います。

 

人とは感情の動物だと思います。 でしたら・・・友好的で味方であって欲しい。

少なくとも「あえて敵視させる必要はどこにも無い・・」と、

「解っちゃ居るけどヤメラレナイ・・」いう事。

私は反対の行動を とり続ける「アマノジャク」ですけどね・・。