今日から酒屋なの ? 3

「それじゃ・・行ってくるわ」と、自分に喝を入れる感じで

出掛けて行った父が・・

一時間ほどで小躍りして帰ってきました。

 

「よし、一番を引いたぞ」。

私は何の事なのか ??   全くワカリマセン。

母だけは解っていた様で 心底の笑顔で「よかったぁーー・・・」と。

 

規制緩和元年・・

行政単位の人口割で酒販店を増やす・・

当時の上郷町は向こう5年間で毎年1店ずつ増やす・・

くじを引いて・・審査順番を決め・・

上位より適合審査を行い・・

適合者に酒販免許が与えられる・・

コレを毎年繰り返す。

 

くじは・・

福引に使われる「ガラガラ・ポン」だったらしいが

そんな事はどうでも良い。

正装して、一番最初に会場について、ある場所に座った事が・・

その後。三年続けて一番くじの適合者となった様です。

父の行動が そのまま縁担ぎへと・・

 

酒屋経験も・・

政治家への口利きも・・

小細工は一切無い状態で・・

たまたまですが・・

 

私の見る限りでは、審査結果はさほど問題無かった様で

半年後には「小売酒販免許は交付」されました。

 

ただ、数年前より大都市部、県外でのDsの状況を見るに付け

いずれは田舎にやって来るであろう「価格競争」に嫌が上にも巻き込まれざる得ない事を。

そして・・

「酒販店に軸足を置かない事が今後の安定的なバランスを取る事になるかも」

と、想いつつも ド素人が手を出せる業種なのかと

不安感の方が遥かに大きく、とりあえずの店舗改装と店内冷蔵庫の設置準備

進める事になります。