俺の話を聞け

三温度帯管理

地酒専門店・・。

気張った自己顕示では無く そう名乗るからには最低限なすべき基準は持っています。

私なりにですが・・。

 

・自信を持って薦められる酒を持ち 自分の言葉で説明できる事。

・地元を中心とした繁盛店・仲間との繋がりを持ち 人を介する商いで地道な数値を積み上げる事。

・上記の基盤となるべき上質な品質管理が出来る設備で商品を管理し飲み頃を提案する事。

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一般的な感覚ですと・・・

・有名銘柄・流行りの蔵を数多く持ち

・らしい店舗外観と品揃えで

・稀少酒・限定酒を並べてある

が、ウケますし 実際問題として流行っています。

これ、全然 否定なんかしません。

その通りですから・・。

 

でも、当店は「有名銘柄・人気ブランドは皆無」ですから 根本的にそんな組み立ては出来ないですし、

やらないです。今更「ダンチュー銘柄並べて尻を追っかけるつもり無し・・」です。

よって・・・

田舎らしさを前面に押し出した上での「管理と伝え方で勝負」せざる得ない訳です。

別に卑屈にもならないですよ。

この方法で「ずぅぅぅぅぅ・・・と」やってきたんですから・・。

 

出来る事なら・・

「全酒・在庫は冷蔵庫管理したい」とは思っているのですが現実的には無理です。

よって当店では「このような管理体制」を行っております。

・火入れ酒

真夏でも「19℃設定以下のエアコンの利いた店内・倉庫で管理」

 

・生酒・生詰め酒

プラス3℃以下の冷蔵庫にて管理。

この部分に置いては絶対的なもので これが出来ていないと「アイスクリームを常温管理」しているのと同じで 明日から「酒屋の看板は下ろさなくてはならない・・」。

 

・搾りたておりがらみ酒・大吟醸クラスの生酒

マイナス6℃以下の冷蔵庫(日本酒の融点は マイナス10℃以下の為 凍らない)にて「生ヒネを起こさない管理」。

三年くらい前までは「ここまでしなくとも・・の特殊な例」程度だったのが これからは「コレが基準」になるであろうと「当店でも導入しております」。

当然・・

電気代はかさみますが「ダメな酒を一度でも売ったら明日は無い・・」のが常識な「この業界」に

あっては必然的な設備です。

だから・・

「声高に訴える必要も無いだろう・・」と、思っていたら、「それを知りたい方も多かった・・」と

気が付いた次第です。

お客様の声でね・・。

 

THE 蕎麦前

人の繋がり「ご縁・・」というのは無理に作ろうと思っても なし得るもので無し・・。

かと言って、行動しなければ触れ合う事など不可なもの。

元も子も無い言い方・・になりますが「互いの琴線に触れる何か・・」があって創り出せるし、

「その信頼に応えたい」と自らを奮い立たせるチカラになるのかな ?? と割り切っております。

勘・相性・一瞬・・・私自身が まだまだ未熟で「多くの方に力添えをして頂いた結果」今回の

実現と相成りました・・。

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どうしても「蕎麦パチり・・」がデキナイんですよね。
そして・・集合写真も撮り忘れました。

初の県外にての「出帳・猪口の会」を行いました。
木祖・九郎右衛門・湯川杜氏をお招きしての「九郎右衛門の会」です。

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この手書き看板・・イイでしょ・・。

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私も含めて参加者の感想が「蕎麦前の概念が変った・・」くらいの衝撃でした。派手さは無いけれど「シンプル・丁寧・真性」を基盤とした「THE蕎麦前コース」。もちろん 蕎麦もね・・。

板場の真ん前に陣取って「流れる様に進む工程に目を凝らす」。
出るのは・・感嘆の吐息ばかり・・。

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これが東京スタイルの「究極のスピードの中にこそ正確さがある」なのかと・・。

こういう言い方はイヤだけど「ブレイクする前に味わうべき蕎麦屋です」・・は一緒に参加した「かざこし・平野店主」と同意見。

「加藤さん・・いつもよりも説明も口数も少なかったけど どうしたの ?? 」と お客様に言われましたが 「私が喋る事で この場が陳腐になるんじゃ無いか ?? 」という恐怖を味わいました。

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人の繋がりと、良きお客様方に感謝。
今回は「キャパと中津川のお客様も一緒に・・」の為に限定的な案内となりましたが これを期に「年内にもう一度やりたい・・」と、思っております。

帰ってきてからの嫁さんの第一声は「お客さんは喜んでくれたの ??」。良い一日の締めくくりでした

ヤマトのクール便規格の変更で変った事。変らなかった事。

※実は流通コストの高騰が酒質の二分化。しいては「冷蔵管理生酒に上乗せ価格させ一本辺り単価上昇を容認させる素地とする」という内容にしようかと思いましたが・・それは次回にしますね。

「父の日」、当店では「ヤマト運輸」さんに 大事な贈答品をお願いします。

“父の日・ヤマト”のプレビュー

 

クロネコヤマトが宅配業界では一人勝ちの様相を呈して来た頃から「大幅値上げの予感」は

間もなく現実的なものとなりました。

特に蔵元さんに取って痛手だったのが「一升瓶・6本入れ・クール便」の扱いがデキナくなった事。

「一升瓶・クール便」は5本まで。必然的にコスト高になりますから このカテゴリーは「その他の業者」に振り分けられる事となりました。

つまり・・

ヤマト運輸にとっては「リスクの高い・利益の出ないカテゴリー」ないしは「もう少し効率的な荷物でドライバーの負担を減らしたい・・」かと思います。

特に都市部での「若手ドライバー不足」は深刻な問題の様です。

当店に来て頂けるドライバーさんは「若くて気も効いて最高です」。

 

当店では「ヤマトさん」に お世話になってから25年。事故らしい事故は一度もありません。

一回だけ・・・

送り先の近所に同姓同名の方が居て「そちらに配達してしまった」。それも「その日のウチにカバーしてくれる」という早さで逆に信用度が上がったくらいです。

 

もう一度は結果オーライだけど・・・

新規に取り引きを始めた蔵元さんの酒が到着して試飲したら「生ヒネしてて飲めたもんじゃ無い」。

試飲会まもなくでしたから「ココまで急激にオカシクなる原因がワカラナイ」。

即刻、電話したら社長様の「あなたねぇー、生酒は冷蔵庫に入れとかないと味が落ちるんですよ。

これからは ちゃんと入れて下さいね・・・」だって。

 

こちらとしては せめて「それでは確認しますので送り返して下さい」の対応を期待したのですが、

もう言い返す事もバカらしくて その場で「すべて捨てました・・」。

一年くらいして・・・

ヤマトの「クール便常温放置問題」が明るみに出て・・「これが原因か・・」で納得。

春なのに四月の最高気温を更新し続けた中での輸送でしたら「そりゃぁー生酒は持ちませんな・・。」

 

原因が解っても なぜかヤマトを責める気にもならず。

それよりも「その蔵元の気質が早い段階で解ってめでたし・めでたし」です。

 

なんか今回は「ヨイショ版」になりましたが・・・

価格が安い宅配業者はあっても変える気にはなりません。

某親方日の丸業者で運ばれてくる酒は「三回に一回は県外経由で予定通りに来ない」(意味がワカラナイ)

ドライバー教育の水準の高さは他業者の比じゃ無い。

 

以前の業者は繁忙期になると遅れるのは当たり前。

荷物が無くなるのも日常茶飯事。「保険で弁償するから問題無いだろう」という姿勢。

当然、これがスタンダートな業者に「大事に荷物を預ける気にはならない・・」です。

 

 

 

 

八丈島に行かなくてはならない理由

地酒専門店・・

というヤツは限定流通系の「日本酒・焼酎・ワイン」などの商品群を中心に「高いレベルの品質管理の下」で「商品説明・提案・差別化商品群などを武器に」一定レベルの販売力の維持し、知名度と信用力の向上を図る事で「更なる売り上げup」の素地とし「競争無き寡占化体制」の組織的体系を築き上げる・・。

事が業界として「時間・手間・資金」の掛かる「新規参入障壁の高いビジネスモデル」である・・という常識かなぁー・・って思うんだけどさ、

大前提のポイントでウチが決定的に欠けているのが「店主が焼酎嫌いから派生する販売のタマを ほとんど持っていない」。いや、持つ予定さえなかった。

あの「焼酎ブームの時」でさえね。

 

あの時、「焼酎蔵元は何を考えてたんだろう」。

流行りに煽られて「製造が販売に追いつかない」。銀行は設備投資に「簡単に融資してくれる」。マスコミ取材も増えて「イケイケ・ドンドン」の状態。

でも、この「バブル的なブームは いつか終わる事」を頭の隅に誰もが置いていたハズ・・なのに「見て見ぬ振り」をしていたトコの現在は・・ね。

 

その中にあって やっぱり「この状況はオカシイゾ。ブームが終わって落ち着いたトコから もう一度勝負しよう」と至極 冷静に、しかも「落ちる底辺を待っての行動」という苦しい仕掛けを計画していた蔵元が居た事を驚きをもって迎えました。

でもね、明るいんよ。

あの人間力と品質に賭けてもイイな・・って思ってね。

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正直、焼酎でタマシイが揺さぶられるなんて思ってもいなかったので驚いてます。

私、蒸留酒系がダメなんです。
焼酎ブーム全盛の頃でも「全然、ヤル気にはならなかった」です。理由は「美味く無いもん・・」です。

ですから、信州の日本酒を軸にしている事もあり「蒸留酒なんて派生品」の想いを持ってました。
先月まではね・・。

卯月上旬のある日・・・
電話に出ると「飯田ICまで来ているので会って欲しい」という内容。聞けば「八丈島の焼酎メーカー」だと言う。その時点でアウトなんだけど、なぜか その時「会おう・・」と思って そのアトの予定をすべてキャンセル。理由は今でもワカラナイ・・。

彼が入って来て挨拶を交わした瞬間・・・
「あー・・たぶん この人とは お付き合いする事になるよな・・」の勘。「あのぉー・・新幹線で名古屋まで来てレンタカーを借りてココまで来ました。焼酎をほとんど扱っていない酒販店さんに絞って営業しています。理由は・・10蔵以上焼酎をやっている酒販店さんに取り引きをしてもらっても その内の ひとつで終わってしまうから・・。味を確認して頂き ご検討下さい」と。

朴訥、そのもの・・。
いや、俺が留守だったらとゔするの ?? の無謀さも・・
オラの生き方そのもので なんか興味が湧きました。
試飲も「その場で開けて・・・」こんな柔らかな焼酎は初めてです。

でも・・・
返事が遅れて先日、携帯に電話を入れたら・・
暫く応答が無いの ?? どうしたのかと思ったら・・
「あのぅー・・ダメかなと思ってたら電話を頂いて 今、震えてるんです・・」だって(^o^)

あのね・・・
マーケティングなんて あくまで理論でいいのさ。
人間は動物なんで「勘を大事にしたい私です」。
受けても投げても・・です。

欧州を舞台とする先輩が買って来てくれた「スコッチウイスキー」を呑んで「平行輸入ウイスキーの不味さ」と本場のスゴさを思い知った「あの日・・」。

そんな衝撃を受けた「この歳」のヤツです。
ありがとう専務。

木祖の蔵見学

木祖・・と書くと「漢字が違ってるよ・・」の指摘を受ける事もあります。

まっ・・木曽も いろいろありますので 説明できる範囲でします。

たまぁーに「面倒な時は・・」しませんので ゴメンナサイ。

 

蔵見学・・・

を一人で伺うのは 大抵「取り引きを開始する」時だけです。

あとは基本的に「料飲店さん」を お誘いしてです。

扱ってくれている、あるいは興味を持って「取り扱ってくれる予定」の方。

蔵の環境・蔵元の考えを直に触れて頂く。

そして・・私も毎回「違う発見がある・デキル」です。

あー・・「もうワカッタヨ・・」と思ったら そこで終わりだと思っています。

 

先日、九郎右衛門蔵、木祖の「湯川酒造店」さんに

伺いました。
「モロミの発酵音を聴くには雑音の無い夜が一番。これは飽きないですよ・」と杜氏の言葉。

通称「モロミのツラ」と呼ばれる「発酵タンクの表面」も常に表情が変る「流動の絵画」。しかも「香り付き」です。

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お客様の中でも「蔵見学に連れてって欲しい・・」の方が
多く いらっしゃいます。
酒造り・・を理解して頂くには「現場を見て頂くのが一番」だと
蔵元さん・私ら酒販店も思っております。
しかし・・酒造りの現場は 常に危険との隣り合わせです。
特に「この画像の発酵タンク」の回りは「生命の危険」もある場所です。
一番に「見たい・聴きたい場所」は「衛生面・品質面」に置いても「蔵元さんが最も避けたい場所」でもあります。

その為に・・・
酒販店の立場としては「料飲店さんのみ お誘いして」
「その様子を お客様にお伝えする」という共同の使命で伺います。
「造りの現場」に一般客様を お連れするには「蔵の規模・人的用件・作業工程」をクリアした「限られた時期と蔵元」しか ございません。
この時期に各所で「蔵元開放」の名で「醸造現場の空気」を感じてもらうのが導入口と ご理解を頂き おたのしみ下さい。

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