俺の話を聞け

入りにくい店の様です

目的買いで来店の方は あまり気にされない様ですが、「ふらりの来店」の方に取って当店の店構えは 「とても敷居が高い」と言う声を頂戴します。

「木樽を貴重とした造り」と「藍染めの暖簾」に「暗がりの店内」だけで「取ってに掛けた手にチカラが入らない・・」だそうですが 勇気を持って「ガラガラ・・」しちゃって下さい。

違う世界が表れますので・・。

 

店舗外観

 

当然「意味があります・・」。

日本酒の品質劣化の主要因である「温度管理と日光対策」です。店内を冷蔵庫にして「完全に囲ってしまう」事が出来れば何の問題も無いのですがリニューアル時の「スペース・資金」に限度がありますから現状では「これが精一杯の設備投資」です。

外壁に「断熱材を詰めて」夏場はエアコンで店内を冷却して、外光が入る「明かり窓」は最小限にし 品質的に害が有るとされる蛍光灯を使わずに・・。よって「薄暗い店内」とも取られがちですが 光量は充分あります。

改築以前は「夏場に酒を安全な場所に逃がしていた」のですが その手間からも解放されました。

当店は「味噌屋の顔」も持ってますが 店内で夏場を越した味噌が あまり変色しない事で より自信を深めています。

 

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生酒はすべて「店内冷蔵庫で管理」しています。

って、偉そうに書いても これは地酒屋にとっては最低限度の設備投資です。

つまり「あ・た・り・ま・え」と言うヤツです。

同業者・蔵元さん・なにより当店が一番の客層として願う「旨い地酒を求める方に 目で見ても説得力のある設備で、対話と提案がデキル環境」を敷く事で 「この業界でのスタートラインに立てた」と思っています。

最終的には「来店して欲しい・・」という導線上に・・。

 

それでも・・・

「入りにくい・・」という声は ご近所さんを中心に お聞きしますが「お付き合いと商いは別物」のスタンツで お願いしております。別に「近所はイイ・・」では無く、狙うべき客層とは限らないという「生意気なヤツ」です・・。

どんな顔で・どんな酒を・どうオススメして来るのか ?

そんな興味本位での来店動機で充分です。

欲しい酒・知りたい事・解らない事・・を、解り易く対話するを心掛けています。

別に「先生と呼ばれたい訳じゃ無い」ですから・・。

 

 

飲み頃・常に試してます。

長野県の南端・飯田市で「信州の地酒を看板」に家族で酒販店を営んでいる信州旨酒 加藤商店です。

酒屋一代目はアマノジャクから お越しの方はコチラが継続ブログとなりますので 宜しくお願いします。

当面は酒販面を中心にお届けするつもり・・ですが「いつ脱線するかは見てのオタノシミ・・」です。

私は説明が下手なので 時に長い文章となる場合もありますが「太字を中心」に読んで頂ければ短時間ですみます。

たぶん、そういう読み方はオモシロく無いとは思いますが・・。

 

地酒・・を前面に押し立てての業務ですので「料飲店さん」との お付き合いも多いです。

その中で最近、多くの質問を頂くのは「この酒は どのくらいの期間のウチに売り切ったら良いですか ?」です。

つまり「飲み頃をハズさずに 美味しい時期に提供したい」の店主さん・担当者さんばかりです。

さもありなん・・なのは都市部とは違って「田舎では一升瓶を一日で売り切る」なんて 有り得ない事が解っているからです。

 

有名ブランドであっても「繊細な酒は長期間は持たない」事が体験的に料飲店の中で認識されてきたからです。「味が抜けている・異臭がする・不味い」というクレームが「その場で お客様に言って頂ける店」は まだシアワセです。

「マイナスのクチコミ」が一人歩きしたり、当店にお越しの お客様からも「○○へ行って○○を飲んだけど味抜けをして旨く無かった・・」なんて話しが 普通に出て来ます。

「ウチの酒が そんな事でイメージダウンになるのはガマン出来ない・・」と、蔵元 自ら料飲店さんの「講習活動」を始めるトコも出てきました。

「数はチカラだ・・」的に 業界紙に載っている「都市部の居酒屋」並みに10種類程の日本酒が開栓状態である事は少なくなってきました。お客様が常に「未開栓の状態」の酒を開けたがるのも人情としては解りますが それをどう回転させるかが「飲み頃」との兼ね合いになりますし、当店では「3種類回転」を提唱しております。

 

おおざっぱな結論から言わせて頂くと・・・

当店で納めている日本酒は「二週間以内に売り切る」を お願いしております。

あまりに「繊細過ぎる酒・生臭的な酒・開栓三日程でヘタレてしまう酒」などは薦めません。

逆に「開栓したてよりも五日程経って角が取れ旨味が膨らむタイプ」が私は好きですしお薦めです。

 

どこで判断するか・・・

蔵元さんの案内にもよりますが 余程の稀少品でも無い限り「販売前に試飲確認」します。そこで「自分なりの判断をして・家族に伝え・お客様に お伝えします」。

それだけでは不充分なので「試飲酒を二日単位で試飲」していきます。

変化の度合いのオモシロさと「飲み頃としての許容が自分の最初の判断と合っていたのか」の検証です。

それだけでは「仕事としてだけでオモシロく無い」ので「その日の酒肴と一緒に合わせて」いきます。

合いそうな物・合いそうで無い物・もアタマの中だけで無く「実際に合わせ試す」事で経験として「お伝えする材料」とさせてもらいます。

ベツバンとエノキ天ぷら

今回の・・

大信州 純米吟醸 別囲い番外品(通称ベツバン)は、先月の「猪口の会」に開栓したものを そのまま引っ張ってみました。実際「ドコまで持つのだろうか ?」と。

この酒の特徴である「旨味・キレ・心地良い苦み感」の開栓直後の感想から 三週間経って「より旨味が膨らんで・余韻の軽い苦み感が引き立つ」ヅケマグロにピッタリでした。

一般的な感想を引き出すには「父の感想も重要ですので・・」。

「やっ、コレはぅ旨いなぁー・・」と。

トドメの一杯は こうしてキレイに消えていきました。

 

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