猪口の会

夢の THE コラボレーション

なんとなくバタハダしたような、しなかった様な ??

終わってしまえば「今はむかし・・」の感想です。

今回、初めて「猪口の会」では一緒に飲食をしない進行でした。

 

理由は・・・

四店のコラボ企画で「私だけが飲食」をする訳にはいかないから・・。

いつもの お客様にも理由を説明して「納得して頂きました」。

 

どちらの地域でも同じかと思いますが、「飲食店さん同士のグループ」があります。

結局は・・人間として合うか ? 合わないか ?? だけの単純な事です。

昨年の10月の定期食事会で・・・

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「今度は一緒に やろうよ」の提案が 誰とも無くでました。

概要としては・・・

「焼き肉・ウナギ・寿司」が当地に置ける外せない料理として

認識され「それぞれの専門店の料理を一度に楽しめる機会」を
作れたら・・と言う「夢のTHE・コラボレーション」。

期日は「1月25日・水曜日」会場は 米っ子寿司 龍巳
鰻料理・・ 鰻屋うなはる
魚・寿司・・ 米っ子寿司 龍巳
肉・焼き肉・・ 長屋門 桒はら (ながやもん くわはら)
日本酒・・ 信州旨酒 加藤商店

と、いうもの・・。

私だけが料理を担当しないので必然的に「幹事店と進行」を行う事に・・。

 

イイ意味での「私たちの本気の遊び」ですので 会費の割には「かなりのお得感満載」です。

「あまり お客様が多過ぎると困ったぞ」も、丁度イイ感じに。

質はモチロン、量感も満載で 翌日の食事を制限された方も多かった様です。

まぁー・・希有な例ですが・・。

 

各店が「一点ずつ担当した、三点盛り」

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「長屋門桒はら 」の桒原さんの肉説明は必然的にリキが入ります。

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その「A5リブロースを使った」海老芋のスープ

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米っ子寿司の米山さんは「産地ごとのマグロを説明」。

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その握り・・

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「うなはる 」さんは奥様の久保田さんの説明で・・・

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超ひつまぶし・・

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参加者・スタッフ一同の終了後は・・・

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お客様が帰られたアトにスタッフで慰労会を やったんですが、
誰とも無く・・「今日だけは お客さんになりたかったなぁー・・」と言う感想に 皆が頷く。
一緒に仕事をやり遂げた仲間との食事が「こんなに美味しく・楽しく・ウレシイもの」だなんて感激しました。

自信を持って 私らの美味いを送り出す。
更に その「素材・料理法・物語り」も一緒に説明して
想いも 余す事無く伝える。
「造り手とお客様同士」の顔が見える信頼関係の元に
成り立つ「夢のコラボ・・」。今回は静かに終了しました。

やり切る意味・心意気・料理で繋がる。
また、こんな機会を持ちたいと 私らは感じました。
ありがとうございました。

 

 

旨い魚はココにあった・・。

海辺の方が信州に お越しになって、たぶん不満なのだろうという言い回しで言われるのが

「なんで山国なのに魚(海魚)料理が出てくるのか ??」です。

これね、海辺の方には理解して頂け無いかも知れない「無い物への憧れと日本人DNAの欲求」なんです。

 

旨い魚を食べたい・・・

この単純な理由の為に「プロの魚屋・料理屋・ネットワークが存在」する訳です。

 

料飲店さん以外は「玄人が扱う質の高い魚は料理屋さんの盛り合わせ」しか食べる事が

出来ないと 私らの地域では諦めにも思いがありました。

単店の「魚屋さん」は とっくに姿を消し、SM・CSに出る「安い魚を、夕刻の値引きタイムまで待って買う」のが「賢い買い物」だと言う現状。

 

家呑みも「旨い刺身を・・」は幻想でしかないと諦めていたところへ・・・

二年程前SMから独立した「若い魚屋さん」が地元に出来ました。

派手さは無いけど誠実で真摯な姿勢と「古き良き魚屋の香り」がして その心意気に一発で

惚れてしまったんです。

そして、いつか「一緒にコラボできたらいいな」と夢をみました。

 

今年になって「イートイン・スペース」を売り場内に作った事で・・・

当店の「猪口の会」を お願いしました。

週末に家呑みする方が「ココで刺身」を、「当店で日本酒」を選んでくれる事を願ってね。

 

@魚雅水産「猪口の会」は 予想通りに会員内だけでの案内で満席となりました。

旨い魚に飢えた「山国の人間の繋がり」は割と太く深い根を張っているみたいです。

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当然・・・

魚だけのフルコースは満腹にて満足そのもの。

自然と「またココでやって欲しいナァー・・」と参加者からの言葉が

私と魚雅さんへの次回以降のビタミンになりましたな。

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人間は「本当に旨いモノを食べた時には黙る」のがアタリマエなんだと確認して・・。

夏の終わり・あてなるもの

数えたら 今年で六年目になってました。

お盆が過ぎて 当たり前に「夏の終わりの儀式」となった、

下条・寿司 吉村・・での「猪口の会」。

 

毎回が一回目になる「新鮮な気持ち・・」。

あの感覚は何なのだろうか ? っていつも思う。

私の中では常に「行きたい寿司屋 NO.1」。

 

飲食店に行く理由の大きな要素が「人間を食べに行く・・」。

俺って「まだまだ勉強が足り無い」事を思い知らされる、

楽しい二時間半・・。

 

今回も・・

付け台に向かい合っての満席10名様。

手渡しの「雲丹の握り」に今年は何を受け取ったんだろうか ?

また・・

来年も来られます様に・・。

感謝の一夜・・。

 

 

カウンターに座ったらコレを食べないと・・・

手渡しの 雲丹の握り

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今回、初登場・・・季節限定の、

下条産・水茄子とトマトの漬け物の握り

単に「漬け物をネタとして握った・・」という感覚では無い一体感。

漬け方・切り方・握り方・・

研究して「こうなった・・」という逸品。

今回のスゴ技でした。

 

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THE 蕎麦前

人の繋がり「ご縁・・」というのは無理に作ろうと思っても なし得るもので無し・・。

かと言って、行動しなければ触れ合う事など不可なもの。

元も子も無い言い方・・になりますが「互いの琴線に触れる何か・・」があって創り出せるし、

「その信頼に応えたい」と自らを奮い立たせるチカラになるのかな ?? と割り切っております。

勘・相性・一瞬・・・私自身が まだまだ未熟で「多くの方に力添えをして頂いた結果」今回の

実現と相成りました・・。

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どうしても「蕎麦パチり・・」がデキナイんですよね。
そして・・集合写真も撮り忘れました。

初の県外にての「出帳・猪口の会」を行いました。
木祖・九郎右衛門・湯川杜氏をお招きしての「九郎右衛門の会」です。

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この手書き看板・・イイでしょ・・。

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私も含めて参加者の感想が「蕎麦前の概念が変った・・」くらいの衝撃でした。派手さは無いけれど「シンプル・丁寧・真性」を基盤とした「THE蕎麦前コース」。もちろん 蕎麦もね・・。

板場の真ん前に陣取って「流れる様に進む工程に目を凝らす」。
出るのは・・感嘆の吐息ばかり・・。

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これが東京スタイルの「究極のスピードの中にこそ正確さがある」なのかと・・。

こういう言い方はイヤだけど「ブレイクする前に味わうべき蕎麦屋です」・・は一緒に参加した「かざこし・平野店主」と同意見。

「加藤さん・・いつもよりも説明も口数も少なかったけど どうしたの ?? 」と お客様に言われましたが 「私が喋る事で この場が陳腐になるんじゃ無いか ?? 」という恐怖を味わいました。

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人の繋がりと、良きお客様方に感謝。
今回は「キャパと中津川のお客様も一緒に・・」の為に限定的な案内となりましたが これを期に「年内にもう一度やりたい・・」と、思っております。

帰ってきてからの嫁さんの第一声は「お客さんは喜んでくれたの ??」。良い一日の締めくくりでした

寒蕎麦を手繰る会

当店主催の日本酒会、名称を「猪口の会」としております。

酒器の猪口から取れば必然的に「日本酒の会」なのだとの認識して頂ける・・・

と、思っているのは業界人思考なのだと言う事が よーく解ります。

「いぐち」とか「いのくち」とか言って頂ければ まだまだ解るものの・・

「いこう」とか「いちょこ ??(なんでそうなるの)」と言われると解釈までに時間が掛かります。

 

ほぼ毎月 行っている「この会」も集客を心配しない会のひとつが 今回の会場・・・

飯田市銀座の「そば処 かざこし」です。

蕎麦処 信州にあっても知らぬ人がいない「戸隠の銘店 うずら屋」で修行した店主平野さんです。

子供の頃の「蕎麦嫌い」がココの蕎麦を食べて覚醒し 天職として選んだ・・

という「蕎麦粉と酒」で出来たオトコです。

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地元に戻って開業はしたものの・・・

世の中 そんなに甘くは無い。

しかも「全国屈指の書籍販売店グループの一族」という事もあって「冷ややかな目」で見られて

居た事も事実です。

私も「少しだけ そんな目で・・」初めてこの店に入って「蕎麦の質の高さにオノノキ」、その場で「ウチの猪口の会・・を お願いできませんか ??」と頭を下げて・・・今回で四回目です。

当初は師走でも「たぶん一番、手が空くだろう・・」と予想される12月22日に固定しておりました。

天皇誕生日の前日ですからね・・。

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ところが・・・

この四年間に この地方では「トップクラスの人気と実力の店」と評価されるようになりました。

結果・・・

師走の開催は無理。

そして店主の想いだった・・・

蕎麦の一番旨くなる「1月下旬から2月中旬の間」に行おうとなりました。

楽しみに待って頂いている お客様には説明と報告をして先日に今年度の会を行いました。

 

通常・・蕎麦っ喰いは「蕎麦前を楽しみ・蕎麦で軽く締める」のが「粋といわれる旦那衆の嗜み」なのだそうです。これ現代にも充分に通用するとは思いますし 是非とも「この世界」を体験して頂きたいと・・。

 

しかし、当店は「日本酒の店」ですので この「蕎麦前と蕎麦を食べながらの酒」をトータルで腹一杯にする

欲張り企画です。

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当日は平野店主の嗜好を活かした蕎麦前料理を嗜みながら・・・

系統の違う酒を8酒、お客様に味わって頂きました。

この「蕎麦屋での会」のエッセンスは「この店で蕎麦前を味をって頂くと体感できます」のでどうぞ。

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ウチで持ち込んだ酒器を翌朝、片付けに行くまでが私の仕事。

いつもの様に暖簾を潜ると・・・

「昨日は、楽しく仕事ができて職人冥利に尽きました。ありがとうございました」と、先に言われてしまいました。料理とは最後は「人を食べるもの」なのだと改めて感謝すると共に

私自身の精進は まだまだだと実感するんです。

また、来年の今頃まで・・。

 

 

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