クラフトシードル

竹村君・・・

という醸造家が 実家の「りんご農園」をやりながら地元の「増野ワイナリー」に勤めて 醸造担当兼全部 ??になった事で「これは変わるな・・」とは思っていたけど 予想以上のスピード感にビックリしてます。

 

あっ・・ 関係無いけど「増野ワイナリー」の場所が「松川町・高森町」と、よくワカラナイ表記になっていて 目くじ・・立っちゃってる方がいるようですが、元々の「山吹村が分かれて」増野地区が松川町になっただけで 「別に地元を盛り立ててるんで細かい事はイイじゃん・・」って思ってますが・・。

 

閑話休題・・・ んで・・ 彼の技術指導や、農家単位の原料毎の「シードル製造」で「農家の姿勢と顔が解りやすくなった」事で 伊那谷では一躍「シードルブーム」がやってきました。 それを更に盛り上げるイベントとして・・・ 今週から始まりましたね・・

 

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シードルウィーク…始まりましたね

林檎の街の新たな仕掛け…として「リンゴの発泡酒・シードル」を定着させよう週間がスタートしました。
参加をして頂ける市内の飲食店でオタノシミ下さい。

当店では この「リュードヴァン・シードル」のみ扱っております。私が飲んだ中では国産で「コレ以上のものは無い」のが理由です。はい、簡単、明瞭でしょ

オレンジ系ラベル…は、
いわゆる「田舎風シードル」と称する「酵母を入れて瓶内発酵」させるタイプ。瓶の壁、底にある「オリが旨味のカタマリ」ですから「軽く揺すって馴染ませてから開栓」するのがポイントです。

シルバー系ラベル…は、
シャンパン製法で造られた「ポムドール」。
TVで やってますよね。
機械仕掛けで 瓶を少しずつ回転させて「オリを瓶口に集めて・凍らせて・それを抜いて・補充して・栓をする」。
業界用語で「デコルジュマン」と言う作業です。(チト説明を端折りますが
…)
兎に角、手間が掛かるけど「美味いんだな これが」になります。
こちらは「清澄タイプ」です。
これを飲んだ方は「他にウワキしないです」

発泡系の飲み物は「よく冷やす」のが美味しく飲むポイントです。発泡は炭酸ガス「二酸化炭素」ですから お酒の酸化を防ぐ役割も担ってくれるスグレモノ。
そして…冷やす事で「炭酸ガスが液体に溶け込み 口の中でシュワシュワがハジけて より美味くなる」。
冷やす理由…
には コトワリがある。
サイダー・ビール・シャンパンもね。

もし、最後まで読んでくれた方が居たなら…
「アナタは だんだん呑みたくなるぅーー」と、
なったでしょうか⁇
飲まず嫌いは人生の楽しみを減らします。
まずは お試し下さい。

最後に…
すでに、全国の林檎生産地では「国からの補助金等を受けてのシードル生産が各地で始まっています」。独自性・品質と共に「まずは地元への浸透と市場形成」が構築できるか?
その意味では「いろんなシードルを試す事がデキル」のは
楽しみでもあり「選別化の土俵に乗った」事にもなる「待った無しのスタート」へと。

いつか…
日本酒の様に「地域性・生産者の個性・テロワール」に溢れた
市場になる事を願っております。

って…
結局は「たんなる呑助の欲望」でした。

塩梅・・を例えにするとワカリヤスイのかな「辛口の説明」は・・。

最近・・・

若手の飲食店さんからの質問で多いのが「辛口の酒・・と、言われるお客様が多いのに

有名銘柄は旨口系が多くて どっちを呑んでも美味しいと言う。

いったい・・何が好みなのかワカラナイ・・」です。

 

そもありなん・・。

極論すると「一定の基準以上の酒なら お客様は何でもイイし いろんな銘柄を呑みたい。

だから・・思い入れや絶対基準が無いなら カテゴリーを三種に搾って 銘柄を出さずに

出してみようか ??? 」なんて提案してます。

でないと・・・「絶対に無いブランドを注文するよ。

ウチにも無いと思って来て(ありますよ・・)何て答えると

(また 来まぁーす)って 帰っちゃう お客もいるからね。

何が目的なのか ??  だいたいワカルけどね(^o^)

どうも この話しで 気が晴れるようです・・。

こんな やり取り・・結構 多いんです。

 

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飯田市の中心市街地に「三吉野」という お店があります。

餅菓子と炊飯寿司を看板にして地域に愛される店です。

私はココの「豆大福」が絶品だと思っています。

特に塩味の塩梅が絶妙です。

 

塩味の酸味で旨味を引き出す。

塩味って本当に難しいし 感覚的なモノだと思います。

ラーメンも「塩ラーメン」の美味しいのに当たる事は ほとんど無いですし・・。

 

これは「辛口の説明」に使えるかな・・。

甘くもなる・辛くもなる・旨くもなる・酸味も引き出す。

 

製造過程・テクニカルの部分に置いての説明は「蔵元さん」からして頂いた方が良いし

技術的な正しい説明では無いにしろ

感覚的に解り易い説明はないか ???

 

塩梅(あんばい)・・・

和物は和物で説明するのが良さそうだ。

そして・・「トナリの芝生が青いと見えるウチは地に足が付いてない証拠」だと、

いつかは 言って上げた方が良いのかと・・・

思うフリして馬耳東風(^o^)

 

 

ウイスキーは お好きでしょ・・

石川さゆりさんの未来永劫続くであろう「あの曲」を聞くと

ウイスキーの呑みたくなるから摩訶不思議。

 

ボトルキープの代名詞が「ダルマ」であった時代は とてつもなく高い飲み物であり

高級感とオトナへの切符だった様な気がしてて・・

それでも「コークハイ」しか旨く無い「おコチャマ舌」の高校生には、

オヤジさんが医者をやってる同級生が「家からクスねてくる・・」ダルマが ことのほか

美味だった気がしたんだけどね。

 

関税の関係と「安いものなら売れる日本の状況」から輸入洋酒の質は下がり続けて

「金になるゴミ箱」になっていた事を 知ってか知らずか ??

バブルの頃の日本人は有り難がって煽ってたみたいだけど、それが焼酎に取って変られてから

「ウイスキー・・って飲み物もあったよな」に あり続けた時間があまりにも長過ぎて・・・。

 

それが 結果として・・

そのアトに大きな副産物となって今があるのかと思うんだけど。

現在、古いヴィンテージの高級・高価格ウイスキーは高嶺の花の「投機対象」になりましたな。

こういう仕事をしていると「ウイスキーを楽しむ」なんて事は ほぼ無いのだけれど

こんな機会がネンに何回かあるので記してみますね。

 

海外出帳の多い先輩は「ウイスキー好き」なのを「先方さん」も知ってるみたいで「お土産に持たせてくれる」のを 先日「ご相伴に預かりました」。

ブランドそのものは国内でも よく見掛けるモノなのですが、
「ラベル・箔押しの化粧箱・色合い・瓶形・アルコール度数」など見た事もない高級感に満ちたもの。

この先輩が持って来るのは「そんなウイスキーばかり」なんです。
「皆で呑んだ方が楽しいじゃん・・」ってね。

最初はストレートで・・
真ん丸の尖りっ気の無いフレーバーを充分たのしんで。
トロリ・甘味・旨味・柔らかで複雑な熟成感は高アルコール度を
全く感じない。

次は氷を「ひとつだけコロン・・」と。
この方が素情が解り易い「閉じこもった香りと旨味を一気に解放」。私は「こっちが好き・・」。

こういうのって・・・
ゴクゴクなんて呑めない。気が付いたら「舐めるみたいに呑んでた」。意識なんてしてない。それが自然の楽しみ方なんだと。

「舐める様に呑む」・・
という形容はホントに「そういう風に呑む」か「アルコール度が高過ぎて そういう風で無いと呑めない」んだと。あくまで比喩的な表現だと思っていた自分の経験値の無さも「一瞬で吹き飛ばす喜び」になりましたな。

残念ながら・・・
正規流通では「こういったモノは流れてこない様です」。
そういうコネクションの中でだけ・・なんだそうで・・。

先輩・・
次も「舐める機会」を待っちょりますに。

 

「秋酒」と「ひやおろし」

結論から言うと・・

・お盆過ぎから解禁日までに発売されるのが「秋酒」。

・9月9日の解禁日から発売するのが「ひやおろし」。

というのが「信州ひやおろしルール」を遵守する上では欠かせない「お約束」です。

これは、理想と信念に基づいてるんですが・・・

 

 

地酒専門店・・

というカテゴリーながら 私自身が4年程前から品質的な「表題の違いを説明出来ずに困っています。」

「お客様からの突っ込んだ質問が今までは無かった」だけの事で 自分の中で説明が出来ない訳ですから・・。

長野県では「信州ひやおろしルール」の下で県内は動きます。大きな特徴は「9月9日を解禁日とする」と言う解り易い基準です。

これは「年々出荷が早くなり熟度が増していない酒を、温暖化で残暑が長引く お盆明けから売る」事が「季節感と品質熟度の面から お客様の為、しいては業界の為にはならない」と「解禁日の線引き」を

行ったと理解しています。

・純米酒・一回火入れ・その年に醸された酒・解禁日・・等の基準を満たし「信州ひやおろし」として

県内酒の質度と統一感を図り 更に「信州の地酒のブランド信頼を得る」。

画期的で良心的な試みで 他県の蔵元様も賛同と協調をして頂けるの現在です。

 

 

が・・

ここからは「良し悪し・・」とかの眠たい話しでは無くて現実的な問題です。

環境の差は「酒造りの開始・熟成度の差・販売日の慣習」で 一般的には「お盆を過ぎたらひやおろしの出荷」となります。信州だけなら問題の無い事も「市場の競争モロに晒される訳です。」。

当然の事です。

この対応・対抗策として「解禁日までの・ひやおろしでは無い酒」を「秋酒」として「出荷・販売」する事となります。

ただし・・・

これが出来るのは「ある程度の醸造量と販売量のある 上位の蔵元」に限定されます。

 

「ひやおろし」の季節は「割と短いもの」です。

現在では「GWから8月一杯 販売できる夏酒」の方が「需要も販売量が多い」のが実情です。

「ひやおろしの季節感は実質・二ヶ月ですから・・」。

 

飲食店さん・顧客様は季節感には敏感で・・

お盆過ぎには「秋酒の供給を開始する準備と体制」が出来ていないと勝負にすらなりません。

取り引き蔵・・すべてが「ひやおろし前の秋酒が用意できるか ?? 」というと現実的には不可です。

もちろん「それなりの考え方」があっての事だとしても「そういう玉を持っていないと地酒専門店としては 成り立たないのが現実です。」

造り手・・だけでなく売り手である「酒販店の販売量と蔵元さんとのバランス」の実力差が お盆明けから「ひやおろし解禁」までの三週間にある・・と思っています。

 

どのブランドをやるか ?? よりも、「解り易いコノ部分に結果を出す為」にも 逆に常日頃の「地道な行動がすべて・・」だと改めて感じてます。

なんか来ちゃった「プチ日本酒プーム」に「なんとなく対応なんかしてると・・」です。

 

もっとも・・

解禁日の危険性は「蔵元の規模、酒販店の差を 増々開く可能性を持っている・・」と言って「つまらん事は しゃべるな・・」と 「大目玉・・」を過去に頂いた事もありましたが、私としては「そういう覚悟で取り組んでいます」。という 報告です。

 

美味しい季節の裏側にある業界の事情の一端でした。

また、「玉が飛んできそう・・」ですが「馬耳東風」の田舎の酒屋です。

 

 

エチケットは大事

ワインですと「エチケット」。

日本酒ですと「ラベル」。

どちらも顔となります。

 

ジャケ買い・・という言葉が存在するくらいに「このラベルデザイン」は大事です。

同傾向の酒質の場合、最終判断として「こっちのラベルの方が好みだから・・」の選択も

珍しくなくなりました。

デザイナーさん、蔵元さんは そこらへんも苦慮する当然で「楽しく・難し仕事」です。

 

最近・・・

こういうラベル保持が多くなりました。

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ちょっと解り難いかもしれませんが・・・

左の大信州は「ビニール袋」を履かせたもの。

右の豊香は「ラベルのみをシュリンクで保護」したもの。

意図と用途は同じでもイメージは かなり違います。

豊香スタイルですと「そのまま陳列」できますし 信州では この分野の先駆者です。

いずれは「このスタイルが主流」になるかと思います。

 

このラベルの保持には酒販店としても気を使います。

汚れ・こすれ・破れ・・があると酒そのものに問題は無くとも「売る事にやましさを感じて」しまいますし

お客様も手には取ってくれません。

陳列時も「最前列だけビニールを取り」二列目以降は売れた順に外していく事で「汚れ・破れを防ぎます」。

 

もっとも・・・

ここまでラベル維持に気を使うのは日本酒くらいで・・・

ワインのヴィンテージものは「中身の管理が良ければ 汚れている・破れているのが当たり前」なのが

ワインラバーみたいです。

もっとも、そうなる事を嫌う販売者は「ラップを巻き付ける」などで

エチケットの保持をされている方が多いです。

 

この終わりなき戦いも本質は「キチンと管理されている酒」である事が大前提なのは当然

なのですが・・。