蔵元紀行

表題の様なノン気なものではありません。

なにしろ仕事ですから。それと好奇心が69%くらいプラスされてます。

 

この時期の定休日は「蔵元さんを廻る」が続きます。

造りの現場を見学させて頂き、対話による情報交換と実質的になります。
まっ、タルミ切った精神に「喝・・」を入れる意味合いが大きいですが・・。

 

今回は少し気合の入り方が違います。

理由は追々、書かせて頂きますが。

 

当たり前ですが、酒造りの工程は基本的に「ドコの蔵元さんも一緒」です。

ただ、個々の考え方で「精度の差」が表れ それが「酒質の差」となって現れます。

同じ1メートルであっても「誤差1㎝と1mmでも許さない」くらいの違い。

 

そして、大変失礼な言い方をあえてしますと「杜氏さんの感性の差」もあるのだと思います。

大きな蔵は「蔵人の分業制」で現場監督である「杜氏さんの指揮の下」精度の緊密差と統一性を保っています。

 

対して 小さな蔵元は「杜氏の個性での精度」を環境が許せば トコトン突き詰める事が出来ます。

その典型を目の当たりにして ガラにも無く「アートだ・・」と感じました。

 

経営者の社長さんの統一性と、信頼して任せ切っている杜氏さんの信頼関係は 他蔵様の信頼関係とは また違う「太い方向性の上に乗り切った同志」に見えました。

 

杜氏曰く「日本一の麹室だ」と。

明らかにカラダに感じる感覚が この室は違います。

こんな興奮は最近無かったです。

 

 

全然 ドコの事か ここまで読んだだけではワカラナイですね。

種明かしは近々・・。

 

CIMG2825

画像はイメージです ??

 

 

ところで・・
父は酒屋では無いので「この蔵元廻り・・」を良く思っていません。
休みの日に「なんで金を掛けてまで見に行くんだ。どこも やってる事は一緒だろう・・」って。
無理も無いとは思いますが ココを突破デキナイと他人様を突破するなど無理。いや、他所様の方がラクかもしれません。
父は創業者ですから その意向をないがしろにする事は絶対に無いです。
そして「創業も継承も継続は難解だと言う事・・」です。