2016年9月

ウイスキーは お好きでしょ・・

石川さゆりさんの未来永劫続くであろう「あの曲」を聞くと

ウイスキーの呑みたくなるから摩訶不思議。

 

ボトルキープの代名詞が「ダルマ」であった時代は とてつもなく高い飲み物であり

高級感とオトナへの切符だった様な気がしてて・・

それでも「コークハイ」しか旨く無い「おコチャマ舌」の高校生には、

オヤジさんが医者をやってる同級生が「家からクスねてくる・・」ダルマが ことのほか

美味だった気がしたんだけどね。

 

関税の関係と「安いものなら売れる日本の状況」から輸入洋酒の質は下がり続けて

「金になるゴミ箱」になっていた事を 知ってか知らずか ??

バブルの頃の日本人は有り難がって煽ってたみたいだけど、それが焼酎に取って変られてから

「ウイスキー・・って飲み物もあったよな」に あり続けた時間があまりにも長過ぎて・・・。

 

それが 結果として・・

そのアトに大きな副産物となって今があるのかと思うんだけど。

現在、古いヴィンテージの高級・高価格ウイスキーは高嶺の花の「投機対象」になりましたな。

こういう仕事をしていると「ウイスキーを楽しむ」なんて事は ほぼ無いのだけれど

こんな機会がネンに何回かあるので記してみますね。

 

海外出帳の多い先輩は「ウイスキー好き」なのを「先方さん」も知ってるみたいで「お土産に持たせてくれる」のを 先日「ご相伴に預かりました」。

ブランドそのものは国内でも よく見掛けるモノなのですが、
「ラベル・箔押しの化粧箱・色合い・瓶形・アルコール度数」など見た事もない高級感に満ちたもの。

この先輩が持って来るのは「そんなウイスキーばかり」なんです。
「皆で呑んだ方が楽しいじゃん・・」ってね。

最初はストレートで・・
真ん丸の尖りっ気の無いフレーバーを充分たのしんで。
トロリ・甘味・旨味・柔らかで複雑な熟成感は高アルコール度を
全く感じない。

次は氷を「ひとつだけコロン・・」と。
この方が素情が解り易い「閉じこもった香りと旨味を一気に解放」。私は「こっちが好き・・」。

こういうのって・・・
ゴクゴクなんて呑めない。気が付いたら「舐めるみたいに呑んでた」。意識なんてしてない。それが自然の楽しみ方なんだと。

「舐める様に呑む」・・
という形容はホントに「そういう風に呑む」か「アルコール度が高過ぎて そういう風で無いと呑めない」んだと。あくまで比喩的な表現だと思っていた自分の経験値の無さも「一瞬で吹き飛ばす喜び」になりましたな。

残念ながら・・・
正規流通では「こういったモノは流れてこない様です」。
そういうコネクションの中でだけ・・なんだそうで・・。

先輩・・
次も「舐める機会」を待っちょりますに。