学生の頃は・・・
「社会人になったら勉強からは解放される・・」なんて、夢みたいな事を
思っていましたが そんな訳が無い事は「社会人になった瞬間からワカル君」
という必然と当然に・・・。
酒造技術が年々向上するように ウチら酒販店の「アタマの転換と更新」も日々
変えて行かねば生き残れないのと同時に「探究心をも満たして」くれる事になります。
酒販店が専門知識を備えている事への一般的な「お墨付き・・」としては・・
ワインでしたら・・ワインアドバイザー 以上・・・。
日本酒でしたら・・・唎酒師 以上・・・。
である事は お客様方も含めて認知されております。
ところが・・・
この販売業界においては言葉を恐れずに書くと 実質的に「そんなの関係無い・・」状態です。要は「どうやって販路と数字を確保し上げ続けているか ?? 」が一番のポイントです。その為のベースとして「まぁー・・それくらいの資格は持っててもイイけど・・それがどうした・・」が、業界内での一般的なスタンツです。
別に資格を持ってらっしゃる方を揶揄するつもりでは無く「それをどう販売向上に活かしているか ?? 」。資格なんかなくても「オレはアンタよりも売り上げてるぜぇー・・」と口では言わなくとも 明らかにそういう空気が漂う現場を何度も見てきましたから・・・。
実際・・
高資格者を唄う酒販店の数値が高いかと言えば ?? のが多いのも現実なのだと思い当たるトコが・・・。
これ・・
なんの資格も無い「オラの言い訳・・」です。
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先日・・
長野地区(長野市地区)小売酒販組合と県小売酒販組合青年部との共同で「利き酒講習会」がありました。
長野県の一番南の当店が、一番北の長野市まで行く価値があると思ったから。
今回は・・特に香りのパターンを言葉で表現し審査する
「国税局の鑑定官」の先生の指導と講義ですので 尚更です。
日本酒はワインとは真逆の「減点法で審査」されます。
その「香りと味わい」を「鑑定官」の先生方は定期的に集まり「審査基準を一定にする講習」を行っているようですが「そのエッセンスを取り入れた講習会」です。
ずっと興味があったのと、実際にその擦り合わせをした経験が無いので「言葉の表現とのギャップを感じ続けていました」。
これが「この香り・・」。
この香りのする「原因はコレなので この要素で判定をする」。
が、非常に明確で解りやすかったです。
当然・・・
コレを活かした「利き酒と説明と提案」に結び付ける キッカケが出来た事と、
今回の講習会に誘ってくれた 酒屋仲間に感謝です。
2019年3月8日3:19 PM | カテゴリー: 酒屋って大変なんです | コメント(0)
焼酎ブーム・・・
と言うのは「日本酒蔵に取っては超逆風」だった訳です。
現にその頃 試飲会に出掛けると「焼酎蔵には黒山の人集り」。
対して「日本酒蔵は有名蔵元にだけ人が居る」状況で それ以外の蔵元には
「誰もいない・・」というのが現実でした。
当店に取ってラッキーだったのは・・・
その前から「日本酒にターゲットを絞る」、「信州を売りにする」、
「無名の(私に取っては知らないという意味)蔵元で(有名処は相手にしてくれる訳が無い)自分の気に入った旨味感のある酒を売る」を選択基準にして その蔵元と一緒に「新しい得意先・市場・お客様」をイチから創造しよう。
この味わいを「判ってくれる人は必ずいる・・」。
試飲会で話しをして、後日 取り引きのお願いをすれば「ほぼ取り引きを始める事がデキル」という 今では考えられない夢の状況でした。
ただし・・・
焼酎ブームですから・・・
日本酒は売れない。ましてや聞いた事も無い酒なんて見向きもされない。
そんな解り切った事を「自分がその気になって売り込み、一本ずつ・一蔵ずつ増やす」事で現在が有ります。
苦労話とか、自慢話なんて甘いもんじゃなくて ・・・
自分の感覚を信じて いずれはやってくる「地酒に戻って来る時代までに
なんとか地盤を創って置かないと間に合わない・・」と、何かに急かされる
思いで増やし続けました。
当然・・
既存の取り引き蔵さんからは「一定量以上になると取引量が伸び続けない原因が
新規の取り引き蔵を・・」と、見られているのは解ってはいるものの、それを
続けてますと・・「良くは思われていない事」は解ります。
「ひとつの蔵をやり続ければ・・必然的に他の酒は売れて来るもの」という、
指針を示して頂いた蔵元もあります。
その部分は「その通り」だと理解しつつも「じゃぁー皆が同じ指針に立った時の
強みと弱み」を比較し いろんなバランスを考えた時には・・・。
それよりも・・・
「その酒が好きになっちゃったんだから・・しょうが無いじゃん」を、
押さえる事が出来ないが本音の部分です。
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佐久の臼田にある・・・
佐久の花酒造さんと 三月より取り引きを開始しました。
この蔵元の高橋社長とは 「何回も電話と直接対話をして 互いを理解しあった上で
の取り引き開始」となりました。
単なる「ブランドを増やす」というだけで単純に売り上げを期待出来る程
甘い時代ではありません。
私が根を張っている地で この酒をやる事の意味と意義を提案する。
新規に限らず「どの蔵元さん・どの酒に置いても考えております」。
ひとつの蔵元・一本の酒・一献への流れ・・
考えるだけで楽しい企みは尽きる事がありません。
2019年3月5日1:59 PM | カテゴリー: 酒 | コメント(0)
早いもので・・
店舗のリニューアルをしてから本日で10年目を迎えました。
ネット・通販をも併用しなくては生き残れない「商業環境への対応」を行いながらも実店舗がある事への「安心感と信頼感」は お客様の言葉からも実感する毎日です。
私の背中を後押しくてくれた「設計士の田口君」には本当に感謝しております。
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リーマンショックの翌年。
焼酎ブームの余韻がまだまだ残る中での「信州の地酒を主軸とした地酒専門店」を「信州旨酒 加藤商店」と、それまではセカンド名称的に使っていたのを この日から「正式に店名としました」。
たまたま・・・
結婚と店舗改装が重なった事から あまり告知もせず、蔵元さんにも迷惑を掛けたく無いと思って「一切案内をせずに・・」やったら・・「花くらいは贈ったのにぃー・・」と、かなりのご批判を頂きました。
「このご時世に地酒専門店なんて時代遅れだよ・・」とか、
「焼酎も置いて無い酒屋なんて 誰も来ないよ・・」という
有り難い言葉をすべてガソリンに変えさせて頂きました。
反骨心は私の「酒屋一代目の心意気」そのものです。
正直・・
あの時に、「店舗の改装に着手してよかったなぁー・・」と心底 思っております。
嫁さんが「初めて店頭に立ってくれたのも この日」でした。
これからも「褻の酒・晴れの酒(ケの酒・ハレの酒)」を
マブシイ店主の視点から お話をさせて頂きます。
マブシ過ぎたら・・サングラスを掛けて ご来店を下さい
今回は、周年記念的な事を行わずに「いつも通りの対応」をさせて頂く事が今後も「当店の一番のサービス」なのだとの想いです。
これからも宜しくお願い致します。
アルプスの狭間 南信州・東山道の酒語り
信州旨酒 加藤商店
マブシイ店主 加藤久幸
2019年3月3日12:01 PM | カテゴリー: 店舗 | コメント(0)