2016年8月

夏の終わり・あてなるもの

数えたら 今年で六年目になってました。

お盆が過ぎて 当たり前に「夏の終わりの儀式」となった、

下条・寿司 吉村・・での「猪口の会」。

 

毎回が一回目になる「新鮮な気持ち・・」。

あの感覚は何なのだろうか ? っていつも思う。

私の中では常に「行きたい寿司屋 NO.1」。

 

飲食店に行く理由の大きな要素が「人間を食べに行く・・」。

俺って「まだまだ勉強が足り無い」事を思い知らされる、

楽しい二時間半・・。

 

今回も・・

付け台に向かい合っての満席10名様。

手渡しの「雲丹の握り」に今年は何を受け取ったんだろうか ?

また・・

来年も来られます様に・・。

感謝の一夜・・。

 

 

カウンターに座ったらコレを食べないと・・・

手渡しの 雲丹の握り

11029513_395111200695099_2965756409601035602_n

 

 

今回、初登場・・・季節限定の、

下条産・水茄子とトマトの漬け物の握り

単に「漬け物をネタとして握った・・」という感覚では無い一体感。

漬け方・切り方・握り方・・

研究して「こうなった・・」という逸品。

今回のスゴ技でした。

 

14089167_1056770151087354_4641131049606422726_n

「秋酒」と「ひやおろし」

結論から言うと・・

・お盆過ぎから解禁日までに発売されるのが「秋酒」。

・9月9日の解禁日から発売するのが「ひやおろし」。

というのが「信州ひやおろしルール」を遵守する上では欠かせない「お約束」です。

これは、理想と信念に基づいてるんですが・・・

 

 

地酒専門店・・

というカテゴリーながら 私自身が4年程前から品質的な「表題の違いを説明出来ずに困っています。」

「お客様からの突っ込んだ質問が今までは無かった」だけの事で 自分の中で説明が出来ない訳ですから・・。

長野県では「信州ひやおろしルール」の下で県内は動きます。大きな特徴は「9月9日を解禁日とする」と言う解り易い基準です。

これは「年々出荷が早くなり熟度が増していない酒を、温暖化で残暑が長引く お盆明けから売る」事が「季節感と品質熟度の面から お客様の為、しいては業界の為にはならない」と「解禁日の線引き」を

行ったと理解しています。

・純米酒・一回火入れ・その年に醸された酒・解禁日・・等の基準を満たし「信州ひやおろし」として

県内酒の質度と統一感を図り 更に「信州の地酒のブランド信頼を得る」。

画期的で良心的な試みで 他県の蔵元様も賛同と協調をして頂けるの現在です。

 

 

が・・

ここからは「良し悪し・・」とかの眠たい話しでは無くて現実的な問題です。

環境の差は「酒造りの開始・熟成度の差・販売日の慣習」で 一般的には「お盆を過ぎたらひやおろしの出荷」となります。信州だけなら問題の無い事も「市場の競争モロに晒される訳です。」。

当然の事です。

この対応・対抗策として「解禁日までの・ひやおろしでは無い酒」を「秋酒」として「出荷・販売」する事となります。

ただし・・・

これが出来るのは「ある程度の醸造量と販売量のある 上位の蔵元」に限定されます。

 

「ひやおろし」の季節は「割と短いもの」です。

現在では「GWから8月一杯 販売できる夏酒」の方が「需要も販売量が多い」のが実情です。

「ひやおろしの季節感は実質・二ヶ月ですから・・」。

 

飲食店さん・顧客様は季節感には敏感で・・

お盆過ぎには「秋酒の供給を開始する準備と体制」が出来ていないと勝負にすらなりません。

取り引き蔵・・すべてが「ひやおろし前の秋酒が用意できるか ?? 」というと現実的には不可です。

もちろん「それなりの考え方」があっての事だとしても「そういう玉を持っていないと地酒専門店としては 成り立たないのが現実です。」

造り手・・だけでなく売り手である「酒販店の販売量と蔵元さんとのバランス」の実力差が お盆明けから「ひやおろし解禁」までの三週間にある・・と思っています。

 

どのブランドをやるか ?? よりも、「解り易いコノ部分に結果を出す為」にも 逆に常日頃の「地道な行動がすべて・・」だと改めて感じてます。

なんか来ちゃった「プチ日本酒プーム」に「なんとなく対応なんかしてると・・」です。

 

もっとも・・

解禁日の危険性は「蔵元の規模、酒販店の差を 増々開く可能性を持っている・・」と言って「つまらん事は しゃべるな・・」と 「大目玉・・」を過去に頂いた事もありましたが、私としては「そういう覚悟で取り組んでいます」。という 報告です。

 

美味しい季節の裏側にある業界の事情の一端でした。

また、「玉が飛んできそう・・」ですが「馬耳東風」の田舎の酒屋です。

 

 

自己紹介的なもの・・

いつも以上に「県外客様がお越しになる・・」のが「お盆・正月」です。

「信州・地酒・専門店」は知りたいの「共通の検索事項」の中で

この地域では「当店が一番最初に出てきます」。

 

SEO対策・・

そのものが有名無実になってますので結果として「地道な作業の積み重ね・・」なのかと。

この時期、SNSでは毎年「自己紹介=自店紹介」を行っております。

いわゆる「ブランド検索」だけで お越しになるお客様が「極端に少ない当店」かと思っています。

その為にも余計に「顔を出す・・」意味合いです。

 

エラそうに聞こえる事を あえて承知で「マブシイ店主のセレクトショップが当店」です。

こんなド田舎の住宅街に「信州を代表する蔵元のお酒が集まっているのか ?? 」を

不思議がり質問する方が多いです。誰もが焼酎ブームの時に「地元のお酒を見向きもしなかった」

ので「アマノジャク酒屋の反骨精神と信念」が「このカタチ」だと自負はしてますが、

肩にチカラは入ってません。ゆるーい人間ですので。

 

では・・挨拶を見て ご興味のある方は お越し下さい。

 

11887897_927514320654139_6275340189701143607_n

【田舎の酒屋を自負しております(^o^)】
「お盆と正月」は初めて お越しになる「お客様」が多いので
自己紹介をさせて頂きます。

信州の飯田で地酒を商っております「信州旨酒 加藤商店(しんしゅううまざけ かとうしょうてん)」です。
名前の通りに「信州の旨い酒」を中心に「店主の視点で選び・お伝え」しております。今では「隣県の三蔵」を含めて「山国の酒・十九蔵様」の酒を お届けして居ります。

すべて・・
「造り手の顔」を思い浮かべながら お酒の説明をさせて頂けるのが私の精一杯の努めです。
そして、入荷時よりも「旨く育てて お渡しする」のが私の使命だと思っております。

外から見ると 少し店内が暗がりで・・「敷居が高い感じがする」とも言われますが「日光が嫌いなウチのムスメ達」の為です。
棚に並んだムスメは「常温保存が可能」。
冷蔵庫の冷えきったムスメは「少し気位が高い・・」生酒です。

都市部の有名店さんの様な「派手な酒は皆無」です。
無名ですが「芯のある酒」ばかり。

どんな酒を呑んだか・・よりも、
誰と・どこで・どんな風に楽しく過ごしたいか・・を、
思い浮かべながら「お酒の顔」を見比べて頂くと「好みの酒が声を掛けてくれる・・」かも知れません。

お酒も食事も「楽しむ為にある・・」。
お盆の最中、ムスメ達の顔を見に お越し下さい(^o^)