2014年1月

凛とした誇り

あの「ルバング島の小野田さん・・」が。お亡くなりになりました。
小学生の頃に見た「グアムの横井さん・・」に続いての発見と帰還でしたが 当然、子供ですので
何の事たがよく解ってません。
ただ、子供にとっても「戦争が終わっても30年近く戦い続けて来た・・」事は想像もデキナイくらいの
時間でしたか゜・・。

中野学校出身のエリート将校・・
というのは、「超が付く優秀者の集まり」という教師の言葉だけは憶えています。

新聞に載った・・・
小野田さんの「凛とした笑顔」を なぜか直視出来ない自分がいました。
なぜ だろうか ?

多くの犠牲の上に成り立っている「今の日本」と自分が「これでイイ訳無いだろう・・」という
気持ちの表れだと思います。

これで いいんだろうかと言う・・。

新規取り引き蔵

唐突に思われるかも知れませんが・・・
今期は「二蔵さんと新規の取り引きを開始したい・・」と予定しております。

今までは・・・
欲しい酒があると「顔を憶えてもらい・じっくりと交渉をして・蔵見学をさせて頂き・取り引きを開始する・・」
そんな行程を踏んで参りました。
もっとも、ある時を境に「ほぼフリーな状況にはなりましたが・・」、それでも私は この行程を崩すつもりは
無かったですし、今までと同じで積み重ねて来ました。

一般の方は・・・
取り引き蔵の数の多さが「酒販店の力量だ・・」と、思われている様です。
実際、当店にいらっしゃって「取り扱いブランドや数を確認する方」も いらっしゃいますから・・。
言葉を恐れずに言えば、今や「新規で増やす事は さほど難しい事ではありません」。
ただ・・「それを継続する事が難しいんです」。
今までだって「流行りモノだけに目を向けて 今までの取り引き蔵さんをないがしろにしていれば・・」
狭い業界の事ですから「信用を失うウワサ」など簡単に流布される訳です。
同業者さんが「そんな言われ方をしているのを何回も耳にしてますからね・・」。

なんとか前年よりは「少しでも多く売る方法」を「いろんな角度から考え・試し・実践する」を自分なりに
やってきたとは思っています。
都市部的な「ハイパー・オペレーションだけを対象として」組織販売だけを相手にする蔵元さんからは「物足りなさ」を感じておられるかも知れませんが・・。

信用をして頂いた蔵元の酒を・その信用以上に管理して伝え・同じ価値観を持つ お客様の期待に応える。
その事だけなんですけどね・・。

今回、初めて・・・
蔵元さんから「取り引きの申し出」を頂き、本心から喜んでいます。
いや、ホントは「ずっと欲しかったんです・・」。
3年ほど前に地元の盟友の酒販店と共同でイベントをやった時に彼女が来てくれて初めて まともに話しをしたのですが
とっても新鮮な驚きだったんです。

新規のブランドを立ち上げて「首都圏から勝負しよう・・」という行動には「恐いモノ知らず・・」も見えるものの
年々、上がってゆく酒質との兼ね合いを「地元ブランドと新規ブランド」の両輪で引き上げてゆく考え方には とても共感できましたし・・。

昨夏・・・
旦那様である専務が突然 当店にお見えになり、私も休日で手隙でしたので「ゆっくりと二時間ほど」話しをさせて頂きました。
こんな蔵元さんと「お付き合いをさせて頂ければ嬉しいな・・」と、思いつつも「盟友の酒販店」の事もありますから丁重に お断りをしたんです。今や人気の誰でも欲しがるブランドを断るなんて さぞかし「バカな酒屋」だと思われた事かと・・。
ところが・・
秋にも お越し頂き「ちょいグラ・・」と来つつも「そこでもガマン・・」で・・。

トドメが「秋の長野・酒メッセ」でした。
社長である彼女の一言にKOされちまいました

私みたいな「酒屋一代目」が、蔵元さんに信用して頂けるなんて無常の喜びですし、なんとか その期待に応えたいんです。
本格始動は 来月に蔵見学をさせて頂いてからなんですが・・・

当店の「あるカテゴリーーの酒」が不足していて、今週末より一部スタート致します。
木祖村 湯川酒造店の 十六代久郎右衛門です。

当店にとっては奇しくも「十六番目の取り引き蔵」となります。

お客様には無縁な事ですが・・・
この一ヶ月ほど「モヤモヤしている事」がありまして「忙しさに紛れている時」には自分を誤摩化せてこれたのですが、
信義則の部分で「どうしても許せない事」から「日常的な仕事にイマイチ身が入らない自分」がいて、
情けないトコを どうやって解消しようかと思っていたのですが、

たまたま偶然だとは思いますけど・・・
数人の お客様から「アナタの選んでくれたモノなら何だってイイんだよ。いつも良い物をありがとう」って言われて
「ハッ・・」と我に返ったんです。
俺って「見てる方角が違ってたな・・」って。

なんで「酒屋の世界で生きようと思ったのか・地酒の何を伝えたかったのか・どんな方とお付き合いを深めたかったのか」
それを考えたら「モヤモヤなんて小さい事」です。

残念ながら・・・
私は経営者よりも接客向きらしいです

素面の時にワイングラスを洗う

只今、奇数月の隔月毎に「猪口の会形式」でのワイン会 通称「和飲の会」(そのまんまやん)
を実施しております。
店内には「さほどの陳列」をしてはおりませんが「モノによっては・・」な在庫もございます。
特定の方々向きですが・・。

ワインは元々 好きなんです。これも醸造酒ですし。
「独特な酸味感」は日本酒には無い世界ですし。
日本での醸造酒理論の体系的なモノは「ワインをヒナガタ」にしてますので 一通りの勉強はしてきました。
だからと言って「ワイン・アドバイザー」の資格は持っておりません。
外向きには評価される資格も業界内では「唎酒師以上に全く評価されないからです」。

資格以上に「その酒の素情」を自分の言葉でキチンと説明がデキ、
      料理などの「食べ物との相性」を伝え、
      個人毎の好みに伝えられて・・・

結果として・・・で、「何れくらい売ってて、どんな得意先と太いパイプを持っているか・・・」。
の方が 業界の評価、しいては「いわゆる 素情確かな品が回ってくる」対象となります。
元をたどれば・・・「資格に準じた知識と能力だけは不可欠」ですから 資格を取った方が早いのかも知れませんけど・・。

昨日は・・・
イタリアンレストランで「イタリアン料理」を味わうワイン会ながら あえて「イタリアのワインは出さない」
超挑戦的な ワイン会でした。
初めから、そのつもりで・・。
ですので・・・
NZ・USA・フランス・・・という取り合わせです。

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には、ワシントン州の樽香有りシャルドネが「海老のバジリコソース」にピッタリです。強さのバランスもね。

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海の幸のパスタは NZのピノが 「余韻の競演」的でオモシロかったなぁー・・。

デザートワインの「ソーテルヌ」まで「開栓時間の多少のミス」はあったものの 私自身が楽しめて、
参加者の年代もほほ一緒だった事から和やかに進みました。
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これだけ飲むと・・・

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いつも良くして頂いて すみません。
サレエペペ