2016年11月

今年の槽場詰め

酒屋仲間が「ウチはお盆休み」から来店客に案内をしてるよ、

と、言うのでウチも今期は「8月1日から県外客様中心に・・」始めました。

まだまだ先の事。

真夏に11月の事を・・。

というのは「バカの壁」だったようです。

ヤル価値のある「槽場詰め」案内。

8月の晦日に来た招待案内には「一分以内に数字を書き込み返信」しました。

 

2020年には松本本社で「酒造りを開始する」と社長が明言されてますので

「槽場詰め」も「あと何回の・・」カウントダウンが始まったようです。

 

今年は冬が早く来る・・

と、言われる中で今までにない位に暖かい「槽場詰め」。

いつも通りに酒林を掲げるからスタート。

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すべてが いつも通りの進行。

ただ、少しの違いを「キッチリと嗅ぎ分ける嗅覚」を持った酒屋さんばかり。

どんな考えの元に  どう変えて どのような結果をもたらすのか ??

 

どんな仕事にも どんな業種にも願う様な「満塁ホームラン」なんて まず無い。

いや、狙っている方がどうかしている。

スモール・ベースボールで 少ないチャンスで どうやったら自分の世界観を実現

させて行くのか。

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今回も「勝己班」のワークショップは刺激的。

終着点の無い「造りの世界」は どこまで行くのか ??

 

そして・・・

ホジョレーみたいな言い方でイヤだけど「過去最高の槽場詰め」が当店にやって来た。

予想通りの反応。

 

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是非、一人でも多くの方に楽しんで欲しい。

言葉の匂い

「最後に椎茸、焼いてやるから食べな。

これは毒消しだからな・・」。

昔、行ってた「炉端焼きの店」のオヤジが機嫌良く仕事が出来た時の

オマケがコレ。

要するに「残したら承知せんぞ・・」の意味もあるのかと思って

必死こいて食べた。

だから・・

椎茸とは「毒消し」と「焼いた香り」。

今でもオヤジさんの言った「毒消しの意味が・・」がホントにあるのか ??

は、知らないし・・どうでもイイ事。

 

昨年・・・

札幌に行った時に「日本一、椎茸の食べ方にウルサい店」というトコに

連れていかれた。いや、結果として「イイトコ」へと感謝してますが・・。

で、一切割かずに「丸で焼いて、そのままカブリ付く」のが 一番旨い食べ方だと。

傘をキレイに食べて、軸は焼き直す・・のが、この店流なのだと・・。

ああ・・思い出した。あのオヤジさんのオススメの食べ方と一緒だ。

 

その店の「椎茸に対するコダワリは尋常では無い」から、

美味しく食べて欲しい気持ちは良く解る。

解るけど「そんなにウルサイと反発したり、説明をちゃんと聞いて無い客だっているハズだ」。

そんな お客様には どうやって対応するんだろう ??

 

って・・思っちゃうのが アマノジャクのアマノジャクたる由縁。

わざとらしく(心の中では申し訳ないと思いながらも・・)

網の上で裂くと・・・

店主さんが声を掛けてくれる前に「連れてってくれた方」が 声を荒げましたな。

段取りの失敗で・・対処策は見る事ができませんでしたな・・。

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松茸の開いたの・・

を、同じ様に焼いたら旨いんだろか ??

いつか・・やってみたいな・・。

 

 

試飲した瞬間に大信州を思い出した・・けど どうよ。

試飲会なのに知らぬ間に飲んでる ??

この俺がだよ。自分でもビックリさ・・。

 

 

ヴィラデストの小西醸造長とオーストラリアから お越しになった醸造家の方との

東御で対談形式のワークショップを行った・・のが、かなりオモシロかった。

と、参加した方から お聞きしていたのですが・・忘れかけてました。

 

先月末に どうしても行きたい試飲会があって かなり無理なやりくりをして名古屋滞在一時間限定で帰ってきたんです。

 

試飲会とは「ほぼ飲まずに 酒を利いて吐き出す」のが常識。

下戸の私には それに「酔う前に時間との勝負」で即断してメモる・・と言う

制約が付きます。悲しいかな・・。

 

ところが知らぬ間に「飲んじゃってる・・」んです。

下戸のオラに一体何が起きているのか ?

クリアでキレイで柔らかな旨味がストレートに舌の上を滑る感覚。

タッチは違っても「上質な日本酒を味わってる感覚と一緒」なんです。

何なんだコレは ??

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その日はオーストラリアからワイナリーの方も見えられていて・・・

インポーターさんと話しをしていると「その対談された方」なんだそうです。

 

その試飲会に出てたワインは全酒欲しい。特に彼のワインは全部欲しい・・。

とは、思っても現状は無理。得意先に話しをして・・自分の中で搾りに搾って発注しました。

日本酒とワインとは「売り方が違う」なんて 自分の中で壁を作ってたんだけど そんな事はどうでもイイ。日本酒を始めた時に試飲酒を持って歩いて「驚いた顔の中から コレ、

イイねぇー」と言われた時のと同じ事が「これらのワインなら可能かも知れない」。

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まだまだ知らないワインの世界。

もっともっと伝わる様に これからも精進します。