2015年5月

初めて「嫁の激怒を見た・・」

決して「ワタシのせい」ではありませんので。
そして、「忙しいトコには モノは頼んだらイカン」という事。

なんの事は無い。「母の日」に実家へ直送で頼んだ「花の鉢植え」が届いて無い・・と。
「母の日」は留守する時間帯があるので「前日配達」で頼んだら「到着していない・・」と。

まっ、ココまでは「よくある話し ? 」。
問題は「朝イチでクレーム」の電話をすると店長と思しき年代層の方が対応してくれて「えーと、ナニを注文を受けてますか ? 」
更に「当日は忙しくて 立て込んでおりまして・・」と。
嫁が「半月前に予約・前日配達・予約伝票あり」の話しをしても
「それでは本日に配達させて頂きます・・」と、全然 懲りて無い様子。
しかも その時の「約束の時間を3時間もオーバー」したんだそうな。

だ・か・ら・・大型スーパーのテナントをヤメとけと言ったのに。

こちらは「反面教師」に そせて頂くしか無いですが・・。
怒って当然とは言え「ウチの嫁の激怒する姿」は二度とね・・。
だって・・・。

ウチの柱時計

「門前の小僧の実力はスゴいよ・・」。

父が興奮を抑えきれずに「風呂敷を抱えて帰って」きました。

 

10年も「音を奏でる事が無かった時計」の音色が復活しました。

懐かしいなぁー・・。

父が結婚した時に仲人である 叔父が贈ってくれたもので大事にしていました。

 

どんな「名人」と言われた職人でさえも治せなかったモノ。

それを「旦那さんが時計職人」だった 「おばあさん」が治してくれたんです。

すでに旦那さんは亡くなっているそうですが、毎日「仕事を見ていて憶えてしまった」そうな。

 

「治せるかは解らないよ・・」で引き受けて頂けたそうですが、ちぁーんと治してしまった。

毎日、コツコツ、大事です。

良い御夫婦の関係の「お裾分け」を頂けた気分です。

 

ウチの嫁さんも「見ててくれるかなぁー・・」と。

 

 

北海道の酒屋さんは次元が違う

以前よりの懸案と念願でした「札幌の有力酒販店を見学するツアー」に参加しました。
大信州さんが主催する県内酒販店勉強会「目聞塾」の「百聞は一見に・・」の一貫です。

同時に「三日間留守をする」訳でして その段取りと「嫁さんに任せる」の試験行動でもありました。
家族経営でも「実質把握しているのは私だけ」というのは 今後の事を考えると「解除していかないとならぬ道」ですので。

写真 1

彼女の事を「私の嫁さん」だと勘違いしている方も多いのですが 私の盟友である「松川町の恵比寿屋・自称番頭Aこと アッコちゃん」です。

 

 

田舎の人間は「滅多に飛行機にも乗りません」。
そこへきて札幌は暴風雨で飛行機が揺れに揺れてまいりました。

 

百万都市・観光都市・政令指定都市・・

ですので「人口の倍する商圏人口」であると同時に超激戦地区である事は間違い無いのですが、

地酒専門店をあり「地酒を大事に売っていこうと志向する集団・北斗千国会」の連携と仲間意識・志向行動が

すべて規範になりますから「目ん玉をかっぽじって・・」「耳も超ダンボ」です。

 

写真 2

 

夜は「少しだけ観光気分」とやらで・・

札幌ビール園・・

写真 3

 

そして このアトの「すすきの」の居酒屋さんがスゴかった・・。

「日本一 椎茸の焼き方にウルサイ店」を唄っているだけあって「食材・理詰め・焼き方指南」。

基本思想があるから「テクニックにも意味がある」実践と繁盛ぶりに唖然です。

 

写真 4

三日間で「勉強会・酒販店を5店・飲食店勉強会」と「ギュウギュウ詰め」ながらも超濃厚な内容でした。

この事は 家族・店舗・得意先様に活かして「当店と私を信頼して下さる方々に お伝え致します」。

 

 

オトナの社会見学

私が「20年以上所属する」異業種交流会「JMC」。

この会の最大の特徴は「会員の満足が第一」。

「勉強会であるスタンツ」

「過度な外部への宣伝は一切しない」です。

別に秘密主義でも何でもなくて「例会の質を上げる事が 会と会員の為、しいては自然増加に繋がる」。

そうで無い場合は「例会そのものに問題がある」という単純な思考です。

 

 

設立当初は「次世代の経営者を集めて勉強会による交流会を行い 地域間の繋がりを作る」でした。

製造業が中心でしたが、私が家業を継いだ頃は「製造業に興味がある」でしたので、

仲間に入れて頂きました。

そして、お小言を頂戴できる「貴重な会」です。

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で、昨日は「会員の会社見学会」を行いました。
看板屋澤口さんと マイナックさんです。
当然、「見ただけで終わり・・」なんて甘い事はありません。
厳しい指摘と質問責めです(^o-::)

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それでも知らない事には興味津々になります。
ウチでも活かせそうな事。お願い・相談に載ってもらえそうな事。
他人様に見てもらうって大事なんですよね(^o^)

本当に「入手困難な時代」がやってきた

「あくまで「泣き言や愚痴」のたぐいでは無く「今、まさにそういう時代」なんだ。

と、言う事で お聞き下さい。

 

ウチの業界、いわゆる「地酒専門店」とは創業時から「専門店化」しているケースは稀です。

要は「規制緩和の下、ディスカウント全盛になり業績悪化を打破し 克つ酒屋としてのプライドを維持する手法」として選択せざる得ない・・が、たぶんほとんどだと思います。

コンビニ・飲食店などに転換できたところはカタチとしては残っていますが アトは廃業か、あるいは他業種転換

できれば良し・・です。

 

ちなみに当店の場合は「本業があって」規制緩和時に新規参入させて頂いたものの「すぐにディスカウントの波」に晒される結果となりました。まあー、他県あるいは全国的な動向を見ていれば「田舎も早かれ遅かれ・・」の予想通りでしたけど・・。

ですから「ディスカウントさん」を敵視するのでは無く「友好的な関係」を築いて「ウチの有意義な仕入れ業者」として お付き合いをさせて頂きました。正規の問屋通しの「仕入れ価格より かなり安く」です。

現在では、「友好的な関係」を築いていた方々は すべて廃業されましたが・・。

 

地酒屋で修行し「そのノウハウを持って独立」する方以外、そのまま「地酒の道」に進む事は無いのが現実です。

なぜなら「正規流通・問屋任せ・・だけでやってきた酒屋さん」の流儀と、「地酒業界の流儀」は全く違う。

ハッキリ言うと真逆な訳です。この説明は「機会があったら・・」として・・。

 

脚色でも無く「酒屋一代目」である事は「解らない事だらけ」ですから「知らない事を教えてもらうに頭を下げる」は当たり前ですし苦にもなりません。それで解るのでしたら感謝ですから・・。

 

本格的に「地酒の業界に舵を切る」決断の前提として「もし三年間やって誰も相手にしてくれないなら 相手にしてくれなかった業界に打って出よう・・」と本気で思ってました。たぶん「目が血走ってたんじゃないか・・」と、思います。どうせ買ってくれないなら憶えてもらう為に「ケンカを吹っ掛ける・・」事も度々ありました。

ところが「本気で言い争ったトコ」がほとんど得意先になりました。

 

 

酒屋を「奴隷扱いするトコ」と「大事な仕入れ先」として扱ってくれるトコとでは対応が全然違います。

ですから「こちらの気持ちの入り具合も違います」。

で、結局「ビールしか卸ていないトコは往々にして奴隷扱い」が多かったです。「ドコでもダレでも売れる・他所では もっと安く売ってる・代わりはいくらでもいる・・」というのが見て取れます。

 

「舵を切る」決断をして、得意先が所除に増え「仕入れ蔵元」さんも毎年一軒ずつ増やしていけた矢先に「焼酎プーム」がやってきました。

私、焼酎が苦手なんです。もちろん今でも売ってはいます。一蔵さんだけ大事にです。そこのは美味しいと思うから・・。

でも、クサイと見向きもされなかった「芋焼酎」がある日 突然「風向きが変ったかの様に・・」旨いと言い出す方が続出しました。空前の「なんでも焼酎ブーム」です。

今だから時効でしょうが・・そんなある日「酒類メーカーの女の子からメールで・・」、「三日後に焼酎関係が全酒 出荷規制が掛かるから ある程度押さえておくように・・」のアドバイスがありました。

半信半疑で・・・三日間「少しずつ・・」いつもより かなり多めの手配をした矢先「彼女の言った通り」になり

その後、「問屋さんは大騒ぎ」になりましたな・・・。

 

焼酎を本気でやるつもりは「ハナから無し・・」でしたから、乾き切った市場に「在庫分を案内」すると「あっと言う間に吸い込まれて終わり」です。

問題と感心は「メーカーと問屋は このアト どんな対応をするか ??」でした。

結果からすると「問屋の対応は前年度実績配分」。これは「ある種フェア」だと思います。

ところが「メーカーの対応は各社とも違う」のが面白かったです。「この時の対応」が もしかしたら「現在の焼酎市場」の勢力図に反映されているのかも知れませんが 事象以外に私は あまり感心はありません。

 

さて、本題です。

本当にモノが足りなくなった時に「メーカーはどう対応するのか ??」を教訓に この「舵を切った業界」も いずれは同じ事が起きる可能性もあるとの「期待を込める・・」には ほど遠いのが現実でした。

 

 

無名の実績もコネ無い酒屋が「舵を切った」訳ですから「有名ブランド」はゼロです。

なぜなら「酒販免許が下りた その日に県下一の蔵元さんに電話して取り引きを お願いするも 営業部長さん直々に ケンモホロロの扱い・・」で、身に染みてます。

まっ・・・しごく当然の事とは思います。

 

自信があるも無いも「自身の舌を信じて」旨いと思い「担当者を信じる直感」だけで「試飲会でのツテ」を唯一の頼りに「所除に増やしていきました・・」。

オンリーブランド、「片手以内の取り引き蔵」で勝負するのが常道。なのだろう・・は、解ってはいましたが「剰りにも魅力的な酒と人」に出会う度に「立ち止まって考えても やらなかったら絶対に後悔する」想いと「なんとか この人の酒を売って コイツを世の中に出してやりたい・・」だけでした。

自分でさえ「世の中に出ていないのに・・」ふざけたヤツです。

 

それと・・・

あの時の焼酎メーカーの対応です。

いずれ「この事が教訓になる時が来る・・」って。

 

「入手困難な酒」があります。・・

を看板に掲げる地酒屋さんが珍しくなくなりました。

揶揄する事では無く「そこらへんの一般の酒屋さんとは違います・・」の意味合いも含まれていました。

 

酒屋に成りきれなかった酒屋が「同じトコに向って進む・・」と、地域間を超えた競争が起こるのは時間の問題です。3〜4前くらいから当店の様な「田舎の酒販店」でも 「アレ、あれれぇー・・」という「何か違うぞ・・」の感覚が始まりました。

たぶん「地酒プーム」というヤツが やって来たみたいです。

 

そして 雑誌が煽り、「たぶん焼酎が飽きちゃった面々・・」、講釈・ウンチクが大好きな方々の恰好のカテゴリーに「日本酒・地酒業界」が愛されたみたいです。

つまり「造り手・売り手・飲み手」の すべてが「この愛され方が大好きな証拠です」。

ひとつの分野でも欠けていたら 成り立たない訳ですから・・。

 

かくゆう私も大好きな一人・・なんでしょう。この業界にいるって事は・・。

造っている人間の素情・売れない時の苦労・お酒に対する新たな取り組み・新しい機械の導入・新製品・同業者間の繋がり・新技術・農家さんとの関わり・圃場の環境

見るもの・聞くもの関心ばかりです。

ですから「造りの時期」には なるべく「蔵見学をさせて頂き」、蔵元さんの真意を折り曲げずに「自分の言葉で説明する」をやってきました。

でも、それに時間を掛け過ぎたみたいです。

 

プームがやってきて本当に「入手困難な酒」が現れそうです。

もう私の力では どうしようもありません。

ただ「泣き言」は言いませんし悲観的でもありません。

得意先様・お客様には「今ある私と当店のオススメ」をキッチリ説明して

気持ち良く「楽しい時間」を過ごす お手伝いをするだけです。

 

だって その気になれば「ネットで どんな有名ブランドでも買える・・」んですから。

昨日も「今期、松尾大社のイベントでトップ」となった蔵元さんより電話がありました。

この結果が新聞に載ったのを見て直感した通りの事が「やはり電話で やってきました」。

正直、コワイですね。彼を責めているのではありません。

また、来年も「このイベントがある」のですが「次はドコの酒蔵が賞を取るのでしょうか  ・・」。

 

世の中、流行りモノが大好きです。スターを求めています。

そして、自分がスターになりたがっています。

更に「本当のスターになった」蔵元さん達の言動・行動は近年 変ってきてます。

あの「焼酎ブーム」に酷似して。

 

まぁー日本酒蔵元さん方は「同じ轍は踏む程ドジじゃ無い・・」ですが。

 

最近、「舵を切った時」に同業者の先輩が言われた事を よく思い出します。

「地酒屋はな お客さんにアタマを下げ、蔵元さんにもアタマを下げる」。そういう業種なんだ。

それだけは忘れたらイカンよ・・。

忘れた事は無いけど「非常に重たい言葉」だと思ってます。この歳になって・・。

 

 

 

 

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