2015年8月

THE メーカーズ・ディナー

今年も お招きする事が出来ました。

リュードヴァン・・小山英明社長です。

CIMG3767

金無し・土地無し・しがらみ無し

のゼロから始めて「首都圏を中心に評価を得ている」ので 大層な成功者かと思っている方もいらっしゃいますが、

どっこい・・です。

俺が言う立場じゃ無いですが「酒の付く業界はドコも厳しいんです」。

 

8年ほど前に「収穫ボランティア」に参加して「参加者が食べたく無い粒はすべて切って下さい」の説明に度胆を抜かれ、そして惚れて・始まった訳です。

 

小山さんを・・飯田に呼ぼうと思ったものの「誰も関心を示さなかったら・・」なので「プレ・イベント」として

「来年、呼びますからワイン会」を案内したところ「一時間で満席」。

 

昨年は地元の「多くの若手オーナーシェフ」が参加してくれて より浸透したかと思っておりますが・・

まっ、現実は甘くは無いです。

 

元々、「高額なプレミアム系ワインしか生産していない」ワイナリーの「メーカーズ・ディナー」を

これまた「高額な会費」設定をしたのですから・・。

でもね、私も会場側も「質の設定」を第一に考えた時に必然的に「こうなるよな・・」だっただけの事。

集まって頂けた方に「伝わる会をヤル」。

 

今春オープンした「ココロファーム」のシェフとなった「堀本シェフ」には昨年に続いて お世話になりました。

彼の料理には「素材の愛情を感じる」んです。

今回の「コンソメ・・」は絶品でしたな。

CIMG3770

 

CIMG3773

セパージュ毎に料理を合わせ「小山さんに説明をして頂く・・」スタイルなんですが まだまだ「私も知らない事が多く」大変 勉強になりました。

CIMG3779

同じモノを「ヴィンテージ比較」してみたのですが 驚くほどの違いがありました。

そして、昨年と同じワインも二種程だしたのですが 結構 憶えているもんですね。その時のイメージを・・。

一年熟成すると・・オモシロイ・・。そして、当たり前ですが「その時の味は その場でしか味わえない・・」。

そ・れ・が・・ヴィンテージ

また、来年も ヤリタイ・・。

 

 

美しいモノには真理がある・美しく無いものは正しく無い

久々の衝撃でしたね・・。

 

老成してるつもりは無いですが この歳になると「そうそう感激する・・」なんて事はありません。

特に「他人様の話しを聞いて・・」なんて皆無です。

感心する事は日々ありますが・・。

そんな中で・・・

 

当店でも お世話になっている「八重原米研究会」合同の「酒販店勉強会」に行ってきました。

もちろん「圃場見学」は欠かせません。

 

「毎年、同じ田んぼを見に行ってどうするんだ・・」と、もし思う方がおられましたら、

それだけでは無い事を お伝えしておきます。

田んぼとそれを司る管理者に会い、対話をする事に意義があるんです。

 

彼らは長野県内でも「大規模農家」に属します。

ほぼ「個々が法人化」してますし「設備化・機械化も一般JAさんよりも立派な投資」をされています。

それよりも「農業に対する姿勢・思考」が私に取っての刺激になるんです。

業種なんて「関係無いね・・」のビックスケールであり「ホンモノを扱うものの心得」そのものなんです。

 

毎年、テクニカルな部分の発表とは別に「彼らの意見表明」的な発表もあります。

今年、ドギモを抜かれたのが 田舎の空き地ま多く設置される様になった「太陽光パネル」についての感想です。

「そのもの・・」についての批判ではありません。

田舎の風景に「アレはそぐわない。美しい風景ではなくなる。そして美しく無いものに正しさがあるのか  ??」という問いかけです。

皆も そう感じている事を そのまま言葉にする。

中々、出来ないです。そして・・感動しました。

 

本心は「他人様の前では伝えるべきでは無い・・」と、思っていた私ですが「そういう事をすべき時期に来ている」のかも知れません。

 

 

秋酒概況 2

第二弾は・・

9月に入って「信州ひやおろし・解禁まで」の間です。

この短い「8日間」かと思われるかと・・。

実は「このスキマ感ある日」が スゴく重要になるかと思い、ここを確実に提案出来るかで

「ひやおろし解禁後」の配分、しいては「信州ひやおろし」の定義変更もありうる・・

かなと・・。

 

岡谷    高天     純米吟醸 美絵スペシャル  生詰

今期の春酒「生原酒は大好評」でした。その火入れ酒を 待ってる方 多し。9月1日より開始。

1800ml/3,200円     720ml/1,.600円

 

岐阜・瑞浪  小左衛門  純米吟醸ひやおろし

飯島産美山錦を原料とした「第二信州酒」。昨年は大好評、今年も期待度大。9月1日より開始。

1800ml/2,593円     720ml/1,.296円

 

佐久    澤の花  満ち月 純米吟醸

「ひやおろし」出荷の無い蔵の実質「ひやおろし」。

早くもサンプルが回ってきました。メロンタッチ・・そして「ほどける様な切れ味抜群」。9月5日より開始。

1800ml/2,860円     720ml/1,.500円

 

 

 

 

 

秋酒概況 1

お盆前の「夏真っ盛り・・」ですが、業界的な話しですと「10日後には秋酒に突入する」為に早くも ??
いや、やっと案内を開始します。

久々、本気のお酒ネタです。

 

実質二ヶ月ほどの短い「ひやおろし」を中心とした季節限定酒となりますが日本酒環境の激変で今期は様相が変りますので 注意して お読み下さい。

まず、どれも「季節限定酒の量が少ない・足り無い」です。

全体的な人気度upで 予約段階から減らされているトコもあります。

 

また、「信州ひやおろし」のルールですが・・・

これを反故にする意図はありませんが 今年も「秋の彼岸くらいまで酷暑が予想される」事から

当店では「秋酒を三段階構成」して ご案内・ご提案させて頂く予定です。

 

 

本日は第一弾・・・

8月21日からスタートする「火入れ熟成タイプ」です。

 

 

栃木・宇都宮    澤姫   純米吟醸プレミアム  依怙贔屓・特別育成酒

すでに当店入荷をしておりますが「もう少し育てたい」ので この日からの出荷に致します。

1800ml/3,400円     720ml/1,.700円

 

佐久   澤の花 辛口純米  ひまり

春の出荷から人気で「蔵元では即、売り切れ」た為に急遽「製造した酒」が再びやってきます。

ウチにも少しはあるのですが「表だってはススメラレナイ量」です。

春先バージョンとは「酒米構成比率が変っています」。(いや、よくあの時期から米の手当が出来たと・)

1800ml/2,400円     720ml/1,.200円

 

松本    大信州  仕込六十九号  純米大吟醸  金紋錦

今期最後の「仕込みシリーズ」は待望の「69号仕立て・・」。深い意味はありません。

「この蔵特有の金紋錦感」を好むファン急増中。スッキリ・膨らみ・キレ    +6

1800ml/3,800円     720ml/2,.000円

 

岡谷     豊香  秋上がり 別囲い生一本    辛口純米

これで豊香も「初めてから一年経ちました」。正直、「去年、コレをやっときゃヨカッタ」と後悔した酒

です。唯一の欠点は「価格が安い酒屋泣かせ・・」な点だけです。

1800ml/2,300円     720ml/1,.250円

 

岐阜・瑞浪       小左衛門  初秋(はつあき)純米

今年から仕様が変った「ひやおろし前の新商品」。

山田錦の旨味のノッタ超辛口タイプ・・  +6

1800ml/2,500円     720ml/1,.250円

 

岐阜・八百津    白玉の秋(シラタマノアキ) 純米ひやおろし

牧水の銘首「白玉の歯に染み通る・・」を、リスペクトさせて頂きました。

「君と一緒に秋になったら呑みたいなぁー・・」の「期待と魅惑」の一本。

飛騨誉・・って不思議な米だと思うんです。酸味・やわらか・膨らみ。

もしかしたら「壊れてしまいそうな微妙」感も包み込んでしまいそうな。

そんな お酒です。

1800ml/2,700円

「マナイタの鯉」は上手にサバカレマした・・。

終わったアトの正直な感想が「表題です・・」。

まさに「プロの仕事を見せ付けられた・・」感です・・。

 

本番終了後に渡された「収録CD」を見ても  恥ずかしくて聞く気にもならないですが・・。

CIMG3756

 

 

 

週末に初めて「ラジオ出演」を果たしました。

いや、今までも「使わないテスト・インタビュー・・」というカタチのハズが「TVやラジオ」で使われた事はありましたけど今回は「スタジオ入りしての生放送」でした。

まっ「最初で最後の経験」だと思い 「コーナーの主旨」を確認せずに引き受けて、「絶望のフチ」が、

額縁くらいだと自分に言い聞かせて・・・。

 

長野県では老舗の民間放送局・信越放送の、しかも看板番組である「武田徹の つれづれ散歩道」です。

抜群の知名度とクオリティーの高さでラジオ番組としては「絶大な信用力」を持っていると思っています。

「信金さん」からの お誘いで、たぶん二度とこんな機会は無いし「武田徹さんにお会いしたい」だけの「ミーハー感」だけで正直「自社の宣伝なんて どうでもイイ・・」というのが本音です。

 

土曜日の午前中にスタジオ入りする生番組・・ですと、当地からでは半日は店を空ける事になります。

義理でもない限り可能は日は、飯田では最大級の人出がある「りんごん」の日しかありません。

そして、ホントに「この日」が出番となりました。

この日は「交通規制が掛かる」為に昼間の配達が ほぼ無理になるので「前日配達が逆に可能」になります。

予想通りの忙しい前日を過ごして「約束の時間に放送局入り・・」。

担当の制作会社の方が出迎えてくれました。

 

番組コーナーが「21世紀に挑戦・新感覚の経営者達」という完全に「社員10名以上・年商5億以上・・」の企業対象ですな。

案の定「個人商店の出演は初めて・・」だった用ですが そんなの気にするタマじゃ無い年頃ですので・・。

 

正直、自分はどうなるのか ?? に、興味がありました。

どこまで緊張するのか ?   アタマが真っ白になる瞬間が来るのか ?   自分の言葉で対応できるのか ??

 

まっ極度の「場違い感」と、制作会者の方との対話の流れから「自分でも驚くくらいに緊張は無し」でした。

 

それよりも・・・

事前の準備をしておくように渡された資料の書き込みには一切目を通さず・そして触れず・・。

そして「打ち合わせも一切無し・・」。

私に限らず 武田さんは「一発勝負の対話感・ライブ感」を大事にされる方の様です。

本番一分前にスタジオ入りして、挨拶・名刺交換して・・そのアト「30秒の沈黙」が長かったですね。

たぶん「自分なりの構成」を この短時間の中で組み立てていたのでしょうか ??

 

結果としては・・・

テンポ良くの「ぶっ続けの10分間対話」という印象をリスナーさんは 持たれたかと思います。

が、私の中では「あー、これがプロの仕事なんだ・・」と。

要は「この10分で 普段、考えている事・仕事への想い・人間性が すべて暴かれてしまう」という事です。

私の場合は家族でさえ「バタバタしていて聞いて無かった・・」くらいで、逆に得意先さんが「聞いてたよ・・」と、ワキ汗もんの「ここ三日間」です。

 

良き経験をさせてくれた「しんきんのK君ありがとう」。

まっ、これが「今の俺なんだ・・」と、冷静に自分を評価出来た事が 今回の収穫です。

 

 

 

1 / 212