2017年5月

特約店・テイスティング会

造りが終わると その年に出来た酒を「すべて並べて試飲する・・」

特約店を招待して頂けるカタチでの「テイスティング会」が ここ二ヶ月 続きました。

CIMG6745

これから出る酒の現状も把握して「自分なりに把握して お客様に伝える」訳ですから真剣です。

これで「仕入れと売り上げの組み立て」も行う訳ですから当然ですが・・。

 

蔵見学も同時に行う時には 極力 そこから参加します。

酒造は手造り蔵であっても 毎年の設備投資は欠かせない「設備産業」でもありますから

何が変わったのか ? ドコが変わったのか ? どういう考えの元にそうしているのか ??

そして・・・試飲の酒が結果としてを「感覚と説明整理してマブシイ頭に叩き込みます」。

CIMG6739

ここまでは「テクニカルの部分」かと思います。

私が更に探りたいのは・・・

そこに参加をされている「有力酒販店さんの思考と行動」です。

 

同じ蔵元・同じ酒を並べていても「考え方が店作り・行動・人間性」に出ていて

しいては それが「店主を看板とした会社の魅力」となってますから・・。

 

実は前週に あるトコを訪ねて・・・

「流行りの蔵をやって ツマミ食いで酒を並べて それで酒が売れると思っているのか ??

しかも(小さな市場の)飯田でだよ・・」と、面と向って言われたのには驚きました。

今では人気蔵であっても 言い方は語弊があるかもしれないけど「売れない時から一本ずつ蔵と酒を説明しながら丁寧にやってきた。昨日、今日 流行りモノに飛びつくバッタ系とは訳が違うわい・・」って自負がありましたから・・・。

いつもの私なら「言い返す」トコですが なんかあまりにアホらしくなって 相手の顔を見つめて

挨拶だけして早々と引き上げました。そういう時は逆に 相手の方が雄弁になりますね。

私・・こういう経験をしたのは初めてだったので正直「早く、記憶から抹消したい・・」です。

 

ただね・・・

そういう風に見られた、と言う事は 何かが足り無い事には違いないんで・・・。

オベンチャラを言うとか、卑下した態度で下手に出るとか・・・が、サラリーマンの時から

出来ない 世渡り下手です。

 

思想・精神の差・・・

その継続でしか生き残る事は無い 厳しい業界だと思ってます。

コレを機に一層 精進しないと・・と、思っていての「蔵元テイスティング会」での事。

試飲になったら ある酒販店さんが粗相でグラスを割ってしまったんです。

そしたら 別の酒販店さんが「皆さん、私が掃除しますか そのままにして。はい、ホウキ・ホウキ・・」と清掃道具を持って来て 早い対応で片付けでしまいました。

 

その時は・・・

誰だか知らなかったんですが・・あっ、彼があの「・・・さん」なのか。で 納得。

人間の精神が違うな。

そして、今の彼には 敵わないと感じた一瞬。

当たり前の気遣いと行動が「まずは自分を変える事が出来る 唯一の道」なのかも知れないと

今更ながらに気付く 遅さです。

 

あっ、今から変わろう。今すぐ変わろう・・。

「・・・さん」気付かせて くれてありがとうございました。

 

クラフトシードル

竹村君・・・

という醸造家が 実家の「りんご農園」をやりながら地元の「増野ワイナリー」に勤めて 醸造担当兼全部 ??になった事で「これは変わるな・・」とは思っていたけど 予想以上のスピード感にビックリしてます。

 

あっ・・ 関係無いけど「増野ワイナリー」の場所が「松川町・高森町」と、よくワカラナイ表記になっていて 目くじ・・立っちゃってる方がいるようですが、元々の「山吹村が分かれて」増野地区が松川町になっただけで 「別に地元を盛り立ててるんで細かい事はイイじゃん・・」って思ってますが・・。

 

閑話休題・・・ んで・・ 彼の技術指導や、農家単位の原料毎の「シードル製造」で「農家の姿勢と顔が解りやすくなった」事で 伊那谷では一躍「シードルブーム」がやってきました。 それを更に盛り上げるイベントとして・・・ 今週から始まりましたね・・

 

shop_cidre_photo01

 

シードルウィーク…始まりましたね

林檎の街の新たな仕掛け…として「リンゴの発泡酒・シードル」を定着させよう週間がスタートしました。
参加をして頂ける市内の飲食店でオタノシミ下さい。

当店では この「リュードヴァン・シードル」のみ扱っております。私が飲んだ中では国産で「コレ以上のものは無い」のが理由です。はい、簡単、明瞭でしょ

オレンジ系ラベル…は、
いわゆる「田舎風シードル」と称する「酵母を入れて瓶内発酵」させるタイプ。瓶の壁、底にある「オリが旨味のカタマリ」ですから「軽く揺すって馴染ませてから開栓」するのがポイントです。

シルバー系ラベル…は、
シャンパン製法で造られた「ポムドール」。
TVで やってますよね。
機械仕掛けで 瓶を少しずつ回転させて「オリを瓶口に集めて・凍らせて・それを抜いて・補充して・栓をする」。
業界用語で「デコルジュマン」と言う作業です。(チト説明を端折りますが
…)
兎に角、手間が掛かるけど「美味いんだな これが」になります。
こちらは「清澄タイプ」です。
これを飲んだ方は「他にウワキしないです」

発泡系の飲み物は「よく冷やす」のが美味しく飲むポイントです。発泡は炭酸ガス「二酸化炭素」ですから お酒の酸化を防ぐ役割も担ってくれるスグレモノ。
そして…冷やす事で「炭酸ガスが液体に溶け込み 口の中でシュワシュワがハジけて より美味くなる」。
冷やす理由…
には コトワリがある。
サイダー・ビール・シャンパンもね。

もし、最後まで読んでくれた方が居たなら…
「アナタは だんだん呑みたくなるぅーー」と、
なったでしょうか⁇
飲まず嫌いは人生の楽しみを減らします。
まずは お試し下さい。

最後に…
すでに、全国の林檎生産地では「国からの補助金等を受けてのシードル生産が各地で始まっています」。独自性・品質と共に「まずは地元への浸透と市場形成」が構築できるか?
その意味では「いろんなシードルを試す事がデキル」のは
楽しみでもあり「選別化の土俵に乗った」事にもなる「待った無しのスタート」へと。

いつか…
日本酒の様に「地域性・生産者の個性・テロワール」に溢れた
市場になる事を願っております。

って…
結局は「たんなる呑助の欲望」でした。