2016年4月

木祖の蔵見学

木祖・・と書くと「漢字が違ってるよ・・」の指摘を受ける事もあります。

まっ・・木曽も いろいろありますので 説明できる範囲でします。

たまぁーに「面倒な時は・・」しませんので ゴメンナサイ。

 

蔵見学・・・

を一人で伺うのは 大抵「取り引きを開始する」時だけです。

あとは基本的に「料飲店さん」を お誘いしてです。

扱ってくれている、あるいは興味を持って「取り扱ってくれる予定」の方。

蔵の環境・蔵元の考えを直に触れて頂く。

そして・・私も毎回「違う発見がある・デキル」です。

あー・・「もうワカッタヨ・・」と思ったら そこで終わりだと思っています。

 

先日、九郎右衛門蔵、木祖の「湯川酒造店」さんに

伺いました。
「モロミの発酵音を聴くには雑音の無い夜が一番。これは飽きないですよ・」と杜氏の言葉。

通称「モロミのツラ」と呼ばれる「発酵タンクの表面」も常に表情が変る「流動の絵画」。しかも「香り付き」です。

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お客様の中でも「蔵見学に連れてって欲しい・・」の方が
多く いらっしゃいます。
酒造り・・を理解して頂くには「現場を見て頂くのが一番」だと
蔵元さん・私ら酒販店も思っております。
しかし・・酒造りの現場は 常に危険との隣り合わせです。
特に「この画像の発酵タンク」の回りは「生命の危険」もある場所です。
一番に「見たい・聴きたい場所」は「衛生面・品質面」に置いても「蔵元さんが最も避けたい場所」でもあります。

その為に・・・
酒販店の立場としては「料飲店さんのみ お誘いして」
「その様子を お客様にお伝えする」という共同の使命で伺います。
「造りの現場」に一般客様を お連れするには「蔵の規模・人的用件・作業工程」をクリアした「限られた時期と蔵元」しか ございません。
この時期に各所で「蔵元開放」の名で「醸造現場の空気」を感じてもらうのが導入口と ご理解を頂き おたのしみ下さい。

蕎麦屋の心意気

たぶん・・・

「じいちゃん・ばぁちゃん子」だったからだと思うけど。

幼い頃から「蕎麦屋・定食屋」に連れて行かれレストランとかの洒落たトコには縁がなかった。祖父は「晩酌不要の下戸」で お付き合い以外は飲酒はしない方でしたから 「オトナの酒飲み模様は知らずに育ちました」。

 

もっとも その分 町会議員でした祖父の選挙期間中の「汚い酒飲み」はイヤと言うくらいに見せ付けられてましたが。当時は「選挙は お祭り」で 「一週間は無料で飲み食いできるパラダイス」そのもの。それが当たり前の時代でした。

 

今とは(根本的には何も変っては無いと思いますが)違って「一票入れてやるんだから 飲み食いは当たり前」な 「定年過ぎたダメジジイ」が アチコチの選挙事務所を渡り歩いて「二重・三重のスパイ活動」を売りにしてる 「信用度ゼロのダメ男」が この期間だけは 肩で風切ってましたな。すべて共通項のある「イヤァーな同じニオイのする」・・こんな男にはなりたくないタイプでした。

 

まっ・・・小さい頃から そんな方々を見ていると必然的に「そういう臭いは避けて」きました。子供でも、あるいは場面によっては「そういう臭気を発する」方もいますから・・。

私自身も そういう臭いだけは出さない。あるいは「自分自身を裏切れば あの臭いが出るんじゃないか ??」の恐れだけは常に保ち続けられましたけどね・・。

 

あの時代・・・

でしたら「うまく立ち回れば財を成す事も可能な立場」にいながら それをしなかった「綺麗な祖父」を心の底から尊敬し自慢に思える事に感謝です。

 

高校を卒業する頃には・・・

時代は「ファミレス全盛」になってました。

ビジネス・システムとしては興味があるものの 一回行って「俺には合わん・・」で ほぼ行かなくなりました。その分「池波正太郎の世界」にハマり 祖父の連れて行ってくれた世界を懐かしく・楽しく・美味しく・豊かなものだと改めて知る事となりました。

今から思うと・・

二十歳前の小僧が なんとも生意気にものです。

二十歳になったら・・自分の稼いだ金で「鰻前を楽しむ」。が夢でしたが、

私の場合は それが「蕎麦前を楽しむ」になりました。

老けて見られる風貌でしたから「二十歳で普通に頼んで」普通に接してくれました。

もっとも、心臓はバクバク・呑んでフラフラでしたが・・。

 

 

ある日・・・

職場の隣町で 見るからに理想とした蕎麦屋を見つけました。

客あしらいが上手い繁盛店です。

「蕎麦屋」が 高級で・ハレの食べ物嗜好が、

増々 進む中で そこだけは違う世界が今も この店には生き続けています。

あっ、この店の蕎麦がダメだ・・っていう意味じゃないですよ。

 

先日も伺って・・FBに 書きましたので そのままね。

【この居心地の良さは何だろう(^o^)】

定休日ですが「宮沢賢治のアメニモマケズ」の世界観です(^o^)
「配達後に速攻で帰ろう」と思いつつも丁度ピークを越した時間なので 寄らせて頂きました。
サラリーマンの時から お世話になってるので「30年経つんだ」(^o-::)

二十歳の小僧が「初めて入った蕎麦屋」を すっごく気に入ってずっと通っています。一応・・メニューに目を通すフリをしても毎回同じなので「即オーダー」です。
とにかくね・・ココは落ち着くんです。
ココでは まだ達成していない「蕎麦前を楽しむ」を今年中にはなんとかしたいですが・・。

今日も平日の昼間から「元気なリタイア組」が楽しそうに「蕎麦前を楽しんで・・」らっしゃいました。
お店の方が 他のお客様に気兼ねの様でしたけど私は「その雰囲気が好き」ですし 「オトナの年輩者の蕎麦前」でしたから 皆さんも「微笑みながら食事を楽しんで・・」らっしゃいました。

「あー・・ウラヤマシイ」ってね。
居心地の良い店は「オトナの憧れの店となる」。
いつか・・・気の置けない仲間と「オトナの蕎麦前」を楽しむ
目標ができました。

 

 

るるぶ・・掲載

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国内最大手のJTBさんが発行する「るるぶ」の「信州版17」に当店が掲載されました。

信州の地酒が「買える店」として「オススメ酒」と「店簿紹介」まで。

ありがとうございます。

 

と、言うのは結果としての事で実は JTBは知っていても「るるぶは知らない」私でした。

昨年末に「るるぶ編集部ですが・・・掲載をさせて頂きたく・・」と若い女性から電話を頂きました。よくある・・

「企画の売り込み・広告料を狙った・・」とばかり思って断る前に「るるぶって・・何ですか ??」と聞いてみたんです。

一瞬どころか・・二瞬の間があってから丁寧に説明してくれました。

 

丁度・・その日は当店の「猪口の会」でして その中で 「この事・・」を話してみると

会員さんからの「大ブーイング・・」。

「加藤サン・・るるぶ も知らんのかな(呆れた口調)」。

「あーあ やっちまったなぁー・・」

「今頃、編集室で話題になってるよ。るるぶを知らない酒屋さんが居るよ・・」。

など、酒の席も合って楽しい ?? 暴露会に・・。

 

あれあれ・・大脱線。

是非、手に取って見て下さい。