秋酒・ひやおろし

まずは オ・ヤ・ク・ソ・クの結論から・・
「信州ひやおろし定義」は今、再考の時を迎えている・・です。

 

 

お盆やすみ・・終わりました。
酒屋と料飲店さんの「夏休み」はこれからですが・・

 

お盆が終わると「すぐに秋酒」の出荷が始まります。
ベースは「サンマの塩焼きに合う 常温のひや」なんですが・・
サンマの価格は高いは・・
連日 35℃オーバーの中で 「とても秋酒を嗜む心境」にはなれません。
よって提案も致しません・・今のトコですが。

 

 

信州に置ける「秋酒・ひやおろし」の定義を当店なりの解釈で・・

 

・ひやおろし
9月9日を解禁日とする冷蔵庫を有しない時代の「看板新酒の解禁日」。
・半年以上 火入れ、一夏冷温熟成させる
・新米新酒の酒であること

 

 

・秋酒
プロモ的には「ひやおろし」を名乗らない秋酒を早い段階から売り出し「他蔵さんの差し込みを許さない商材」。
熟度感からの旨味を膨らませる。
「ひやおろし」よりは価格帯を廉価にして 通常飲みを目指す酒種が多い。

 

当店では・・
これに「二夏越し・ひやおろし」も何種か容易しております。
あまりに「暑い時期の固い酒」だった為に 試しに「二夏熟成」させたら
好評だった為です。
コレ、当たり前ですが「隠さずに公開しています」。
で、無いと単なる「売れ残り販売」だけの意味合いになりますので・・

 

 

個人的には「信州ひやおろし」ルールを10年程前に 長野県が独自に提唱した事から 、他県にはその逆手を取られて・・・
その対抗策として結果的に「秋の酒をダブル・スタンダート」にせざる得ない状況となり・・

 

やや迷走状態にある。

 

あくまで私信ですが・・

 

 

「秋酒・ひやおろし・・」
コレはどう違うのですが ??

 

こういう質問が・・一番 困る訳です。
内容的の事では無くて・・
解釈的にですが・・・

 

 

新規の蔵元・取り扱いを開始しました。

焼酎ブーム・・・

と言うのは「日本酒蔵に取っては超逆風」だった訳です。

現にその頃 試飲会に出掛けると「焼酎蔵には黒山の人集り」。

対して「日本酒蔵は有名蔵元にだけ人が居る」状況で それ以外の蔵元には

「誰もいない・・」というのが現実でした。

 

当店に取ってラッキーだったのは・・・

その前から「日本酒にターゲットを絞る」、「信州を売りにする」、

「無名の(私に取っては知らないという意味)蔵元で(有名処は相手にしてくれる訳が無い)自分の気に入った旨味感のある酒を売る」を選択基準にして その蔵元と一緒に「新しい得意先・市場・お客様」をイチから創造しよう。

この味わいを「判ってくれる人は必ずいる・・」。

 

試飲会で話しをして、後日 取り引きのお願いをすれば「ほぼ取り引きを始める事がデキル」という 今では考えられない夢の状況でした。

 

ただし・・・

焼酎ブームですから・・・

日本酒は売れない。ましてや聞いた事も無い酒なんて見向きもされない。

そんな解り切った事を「自分がその気になって売り込み、一本ずつ・一蔵ずつ増やす」事で現在が有ります。

 

苦労話とか、自慢話なんて甘いもんじゃなくて ・・・

自分の感覚を信じて いずれはやってくる「地酒に戻って来る時代までに

なんとか地盤を創って置かないと間に合わない・・」と、何かに急かされる

思いで増やし続けました。

 

当然・・

既存の取り引き蔵さんからは「一定量以上になると取引量が伸び続けない原因が

新規の取り引き蔵を・・」と、見られているのは解ってはいるものの、それを

続けてますと・・「良くは思われていない事」は解ります。

 

「ひとつの蔵をやり続ければ・・必然的に他の酒は売れて来るもの」という、

指針を示して頂いた蔵元もあります。

その部分は「その通り」だと理解しつつも「じゃぁー皆が同じ指針に立った時の

強みと弱み」を比較し いろんなバランスを考えた時には・・・。

 

それよりも・・・

「その酒が好きになっちゃったんだから・・しょうが無いじゃん」を、

押さえる事が出来ないが本音の部分です。

佐久の臼田にある・・・

佐久の花酒造さんと 三月より取り引きを開始しました。

この蔵元の高橋社長とは 「何回も電話と直接対話をして 互いを理解しあった上で

の取り引き開始」となりました。

単なる「ブランドを増やす」というだけで単純に売り上げを期待出来る程

甘い時代ではありません。

 

私が根を張っている地で この酒をやる事の意味と意義を提案する。

新規に限らず「どの蔵元さん・どの酒に置いても考えております」。

ひとつの蔵元・一本の酒・一献への流れ・・
考えるだけで楽しい企みは尽きる事がありません。

 

今期のお酒は美味しいの ??

半年以上の更新感覚が空いてしまいました。

やる事だらけ・・で申し訳ありません。

 

表題の結論から言うと・・・

造ってみないとワカラナイ・・と言う、

なんやねん・・な答えですがその理由は以下です。

 

この時期に来店される お客様の関心事項として上位にくるのが変わらずに・・

「今年の酒米のデキはどうなのか ? 新酒のデキはどうなりそうなのか ?? 」です。

よく言われる・・

ワインは「原料8割・技術2 割」

日本酒は「技術7割・原料3割」

って某蔵元の話しですが・・・。

 

畑の素情と麹の技術が「ワインと日本酒の大きな違いであり・・

拡大解釈すると「麹室までがハタケである」と思っています。

「最大糖化作用と発酵の手助けとして」ですが・・。

 

で・・

表題の話しに戻ると・・

一昨年・・は ココ10年で一番デキが悪い年。

昨年・・は ココ10年で一番デキが良い年。

これは「見て・触って解る」そういう米で その結果が「昨年・今年の酒」と

なって評価されています。

難解なのが今年の酒米。

「見て・触って・・」までは昨年と遜色は無い・・との大方の見方ですし

等級評価はその「見てくれ・・」ですので高評価な訳ですが・・

農家と蔵元の心配はやはり今夏の「異常高温」。

農家さんが言うには「昼はいくら高くてもイイけど 夜に気温が下がらないと

糖度がノッテこない・・。それが一番の心配」だそうです。

糖度計とか数値計測では出ない「醸造しての結果次第」という

「造ってみないとワカラナイ・・」理由です。

 

契約栽培農家は「毎夏 高温なのは解っているから 高温障害を言い訳にはしたく無い・・」という

技術も心意気も高い方ばかりでも「経験した事の無い猛暑」の前では

結果待ち・・という 次第になりそうです。

 

私も楽しみにしている結果でもありますけどね・・。

 

 

 

酒粕礼賛

食品業界に置いて・・・

特定の食品を特集すると「スーパーから消える」は過去の伝説かと思っていたら

今も通用する古典的手法なのだと今更ながら知る。

ただ、今回の事は(酒粕) 業界人にとっては あまりにも常識的な事なので「今までもこれからも

変わる事の無い」出来事かと思います。

 

それにしても ココ数年の「NHKのホンキ度」は 「民放のすべてを飲み込んでしまうのでは無いか」

と思えるくらいの「番宣・告知上手」。

特に「番組終了直前に次に繋ぐ手法」は拍手しかないもんね。

コレ「チャンネルを変える機会を根本的に喪失する」訳です。私としてはですが・・。

歌謡番組の最後に「小郷知子さん」に「次はサラメシです・・」のプレートを そのまま

出させるのは販促の反則ですわな・・。

 

閑話休題・・・

小さい頃の家庭や給食で出る「粕汁の不味さ・・」に「酒粕否定派」になられた御仁も多いかと。

また「酒粕を使った甘酒」なるの「ドコが旨いのかよくワカラン・・」かった以前の私です。

この業界に入って よーく解ったのが 「私が子供の頃の日本酒が ここ半世紀で最も不味かった時期」

と、重なり合うのは間違い無い事で それが今日の「日本酒離れの一要因」になってたかと思いますけどね。

 

酒粕・・そのものは「日本酒からの副産物的な分離」ですので 「その酒質が良ければ酒粕が良いのは

当たり前」の事。どうやって「香り・旨味を酒粕よりも日本酒に重心がいくようにモロミを搾るのか」が 蔵人さんの技術でもあると 見学の度に聴いております。

 

本格手造り蔵からやってくる酒粕・・の旨さは「どなたが食べても一発でトリコになります」。

私もウチの嫁さんも「こんな味わいになるのだ・・」と驚きばかり。

美味しいものは「カラダにも良い」のは神様が造られた利そのものなのだと感謝ばかり。

 

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今回やってきた酒粕は・・・

出品大吟醸以外は ドコの蔵元もやらない(そんな面倒臭い事はオラでもイヤだよ)という

タンク搾り個別の「特別酒粕」。

ようするに・・・

搾った酒粕をまとめて袋詰めにして「前後3回分くらいは どっかで混ざってるぞ」(それが普通です)では無い「トレサビリテイーのハッキリした」

仕込番号のハッキリした酒粕

コレって とてつもなくスゴい事なんです。

 

ですので敬意を表して 別に「酒粕ラベル」を作ってみました。

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今や「信州最高峰の酒米でも特等米」を出した 東御市・八重原地区。

その地区で「三社の農家さんが作られた米から醸した(ひとごこち純米大吟醸)」の

酒粕を本日に詰めてみました。

当店には 三蔵さんから「八重原米の日本酒」がやってきますので

もっと「八重原の米を知って欲しい」の表示です。

 

最近は・・・

購入される方が用途を決めて来店される方が ほとんどですので、ラベルには「仕様レシピ」等は

記載してありません。

 

ちなみに・・・

当店で酒粕を購入される方の使用法のTOP3は・・・

  1. 粕汁   これがダントツ。
  2. 焼き粕  網焼きにして醤油で最後に 少し焦がす
  3. 甘酒   これまた 別物ですが・・。

 

軽く火を通せば「アルコール分も ほぼ飛びますし・・」

なによりも「酒粕そのものから味が出ます」ので。

ウチの子供達も「粕汁は大好物」です。

 

 

 

 

フナバ・・ってナニ ??

すみません・・・。

本年 最初の投稿となりました。

当店の大きな柱のひとつ大信州。その中でも「槽場詰め」(ふなばつめ)への質問が多いこの頃です。

 

まずは・・

 

  • 槽場詰め・・って 酒類が多くてよく解らない?? です。

これ理由は解ります。  全部で4種ありますので・・。

 

・11月に出荷なるのが 大信州 槽場詰め 純米吟醸 仕込一号

これは全国槽場詰め・・と、呼ばれる「その年最初の酒を全国の取り引き酒販店」 が集まって

「仕込み最初の酒を確認して 自分で瓶詰め」する。 表示は純米吟醸ですが 実質的には

    純米大吟醸です。 メロン系の香りとストレートな旨味感が特徴的。

これが槽場 NO.1

 

 

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・上記と同じ日に別のタンクにて「辛口タイプの酒」として

     大信州 槽場詰め 純米吟醸 番外品

これが槽場 NO.2

 

・一月下旬に長野県限定で一般消費者対象に行われるのが

      大信州  豊乃蔵 槽場詰め 純米吟醸 以前は 信濃薫水 槽場詰めの名称でした。

フトコロの深い 抱かれる様な旨味感が特徴です。 これが槽場 NO.3

 

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・三月上旬に長野県限定で一料飲店などのプロ対象に行われるのが

    大信州  豊乃蔵 槽場詰め 純米吟醸 これも以前は信濃薫水 槽場詰めの名称でした。

辛口でスッキリなな旨味感が特徴です。(その予定らしい・・・)

これが槽場 NO.4 これからなので画像は無し。

 

 

  • 槽場詰め・・って どういう意味 ??

説明を大きく端折って・・酒を搾ってその場で「すぐに瓶詰めをする」、

酒を搾る「上槽(じょうそう)」を行う場所で 詰めるから 「槽場詰め」です。

これ、一番効率的で簡単そう・・ですが、搾ったばかりの酒を「瓶詰めして・流通させる」

事は「品質・出荷・管理・販売」において とても高度な技術の連携と連続性において

のみ継続されてます。

 

  • なぜ「槽場詰め」を 行うの ??

こんな面倒な事を お客様を招いて行う事は「陣容・規模・体制」が整って 初めて出来る事。

出来そうで・・中々 やっている蔵元さんは少ないです。 そして 現場を確認して頂く事で

「商品・専門知識・現場体験・経営哲学」などを「体験的に触れて・感覚的に理解し・

精神的に応援して頂ける」。 結果的に「造り手・販売店・料飲店・最終消費者」・・・

の意思統一を図るのには 手間と時間は掛かるが 実践的な「間口と深度」を拡大するイベントだと

認識して います。 そして・・当店でも この手法をお手本とさせて頂いてます。

 

少し・・・ 理屈っぽく なりましたが最後まで読まれる方は ほとんど無い前提で書いてます。

11月槽場・・は、新酒の走りで「すくに呑まれて、それが即 その年の評価になり かねない」

ですから ストレートな旨味感。 一月 槽場は・・少し時間を経過させて「更に膨らむ フトコロ

の深さ」を 酒を通して主張されているかと思います。

 

人とは感情の動物だと思います。 でしたら・・・友好的で味方であって欲しい。

少なくとも「あえて敵視させる必要はどこにも無い・・」と、

「解っちゃ居るけどヤメラレナイ・・」いう事。

私は反対の行動を とり続ける「アマノジャク」ですけどね・・。

 

 

 

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